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2011年02月23日

G20(その4)

おはようございます。
小林鷹之です。


ニュージーランドで大地震が起きました。
亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げます。
行方不明になられている多くの方々が少しでも早く救出されることもお祈り申し上げます。

今回の大地震といい、新燃岳の噴火といい、自然の脅威の大きさを感じます。
最近の自然現象に共通することは、予告なしに突然やってくるということ。
特に、人と建物が集まる首都圏において、自然災害が生じた時に被害と混乱を最小限に食い止められるような制度設計がなされているのか、今一度検討しておく必要があると思います。


さて、昨日の続きです。


当初、一回限りと思われたG20首脳会合。
ワシントンで第一回会合が開催された後も、結局は、ロンドン、ピッツバーグ、トロント、ソウルと続いています。
今年もフランスで開催される予定となっています。


こういう会議の器(うつわ)は、一度作ってしまうと、壊すのはなかなか難しいんですね。
特に、これまでメインの国際会合であったG8(財務大臣会合の場合はG7)に入れなかった国々は、G20という器をメインの会合にしたいと考えます。
国威発揚ではないですけれど、国のステータス・影響力が上がるんですから当然ですね。


しかし、アジアで唯一のG8国であった日本からすれば、その逆です。
中国、韓国、インドネシアなども含まれるG20がG8にとって代わるというのは嬉しいことではありません。
メインのフォーラムはG8(G7)としておきたかったんですね。


でもそうはなりませんでした。
G20に含まれている新興市場国の強い意向もありますが、それに加えて、フランスのサルコジ大統領や世界銀行のゼーリック総裁らが、「G拡大論」を声高に主張し始めたわけです。
もはや先進国だけでは、グローバルな課題を解決できなくなっているという理屈です。
そして、決定的だったのは、新たに誕生したオバマ大統領がその路線に乗っかったということなんですね。

「G2」

アメリカと中国を指す言葉がありますね。
アメリカとしては、将来自国に匹敵する可能性を持った中国に、権利を主張させるだけではなくて、義務も負わせたい。
そのためには、中国を国際社会にどんどんエンゲージ(≒関与)させていく必要がある。
オバマ大統領はそう考えたんですね。


この結果、G8首脳会合の存在感は薄れ、G7財務大臣会合にいたってはインフォーマルなものになってしまいました。
デメリットは日本のステータスや影響力が落ちたことだけではありません。
スピーディーにその時々の国際的な課題を解決するためのフォーラムが影響力を失った。


G20がそのようなフォーラムとしての役割を務めることができないのは、既に申し上げました(今年のG20首脳会合も、来年大統領選挙を控えたサルコジ大統領の政治的得点を稼ぐためのパフォーマンスはあるかもしれませんが、実質的に何か大きなことが決まるとは思えません)。

であるとすると、考えられるのは、
G20の中で、影響力のある国を更に絞って、フォーマルであれ、インフォーマルであれ、新たなフォーラムをつくること。
例えば、
「米、EU、日、中のG4」
といったようなフォーラム。

今の中国の勢いを考えれば、中国が参加しないことは考えられない。
中国を排除したフォーラムは、それだけで意義を失うほど、今の勢いはすごい。


だから、今日本が気をつけなければならないことは、新たに設けられるかもしれないフォーラムから抜け落ちないように立ち振る舞うこと。
日本が中国に取って代られるのが最悪のシナリオです。

国内の政局でガタガタしている場合ではないんです。

(終わり)

2011年02月22日

G20(その3)

こんにちは。
小林鷹之です。
今日は2月22日ですね。
アヒル(2)が3つ並んでます。
毎晩風呂で3羽のアヒルさんと戯れている娘を思い出しました。
どうでもいいですね(笑)。
今日も頑張っていきましょう!

さて、昨日までの続きです。

今回のG20でも、世界的不均衡の是正を含め、コミュニケ(共同声明)は中途半端な内容となりました。
これはG20という会合の性格上、仕方ないんですね。

そもそも、この会合は、アジア通貨危機の教訓を踏まえ、先進国と新興市場国とが意思疎通を図り、協働する場として設けられました。
しかし、そこには限界があったんですね。

数の限界です。

当然ですが、参加国(地域)数が多くなればなるほど、意見の集約・合意への到達が難しくなるわけです。
比較的共通点の多い先進国だけが集まったG7でも共同声明の作成はとても難しいのですが、ましてや、経済の発展度合が異なる新興市場国が加わるのですから、その難しさたるや筆舌に尽くし難いんですね。

私も実際にG20を担当していた時期がありました。
会合に出ると、とにかく意見が出るわ出るわ。
それまでG7に入れなかった新興市場国は、鬱憤を晴らすかのような勢いで思いの丈を口にします。
したがって、議論をまとめて、何か実質的なことを決めようとする雰囲気にはならないんですね。

誤解を恐れずに言えば、先進国から見れば、新興市場国のための「ガス抜き」の会合だったんです。


それが、サブプライム問題に端を発した金融危機とオバマ大統領の誕生により、状況が変わってきたんですね。

まず、リーマンショックの影響が大きかった。
私もこの危機の震源地におりましたが、毎朝、株式市場が開いた直後の株価の動きを見るのが怖くて仕方ありませんでした。
CDS(クレジットデフォルトスワップ)や証券化という言葉が一時期流行りましたね。
簡単に言えば、全世界にリスクが分散された結果、誰が抱えているリスクが顕在化するか、誰もが把握できず、誰もが不安に感じた。
そのため、全世界のマーケットが崩壊しかけ、先進国のみならず、全世界的に対応しなければならない必要があった。
それも、緊急性が高かったので、財務大臣よりも高いレベル、首脳レベルで即座に行動する必要があった。

それで、それまで財務大臣(・中央銀行総裁)レベルの形骸化したG20が首脳レベルに引き上げられたわけです。
そして、当初は、この会合は未曽有の金融危機に対応する一時的なものと考えられていたんですね。

でもそうはなりませんでした。

(続きは次回へ)

2011年02月21日

G20 (その2)


おはようございます。
小林鷹之です。

今日は気温が上がると聞いていたのですが、朝はいつも通り寒かったです・・・
いつも通り駅前で演説していたら、歩道橋の上から友人の女の子が大声で黄色い声を送ってくれました(笑)。
ありがとう!

さて、昨日のブログの続きです。
人民元の相場を各国、特に米国が問題にしているのは、中国政府が意図的に為替介入を行って人民元相場を低く誘導しているためです。
対ドルで人民元の価値が低くなると、中国製品の米ドルでの価値が下がりますから、アメリカ人にとっては中国製品がお買い得となるとの論理が成り立つわけです。
逆もまた真なりで、米ドルの価値が相対的に上がれば、米国製は中国人にとって割高感が生じるわけです。

したがって、米国は他の先進国を巻き込みながら、中国政府に対して、「為替相場は市場の需給バランスに委ねろ(→そうすれば、米国の経常収支も改善する)」と言い続けてきたわけです。
米中間、あるいは、世界全体の貿易構造を考えると、事はそんなに単純ではないのですが、一定の合理性があることも事実です。

なので、今回のG20財務大臣会合においても、世界的不均衡を是正するために、まずは為替相場をはじめ、いくつかの指標をガイドライン(≒参考指標)として決めようと。そして、そのガイドラインが決まったら、それに基づいて、各国の経常収支をお互いに分析しようと。
いわゆるピアレビュー(相互監視)を通じて、ピアプレッシャーをかけていこうという流れになっているわけです。

しかし、「ガイドライン」というのは飽くまで「参考」といった意味合いであって、決して「目標」ではないんですね。
実質的な拘束力に欠けるわけです。

中国を縛ろうとする米国と、米国に縛られまいとする中国とが、つばぜり合いを繰り広げている結果、そして、他の国もそれぞれの思惑がある結果、結局玉虫色というか、中途半端な結果しか出てきません。

この為替の問題に見られるように、G20で扱われる議題については、いつもなあなあの結果で終わるケースが多いんですね。
これはG20という会合の構造上致し方ないんです。

(続きは次回へ)

2011年02月20日

G20

こんばんは。
小林鷹之です。

一週間お疲れ様でした。
年明けから、良い天気が続いていましたが、最近は雪や雨が多いですね。
雨ニモマケズ、風ニモマケズということで、毎日駅頭演説をしていますが、
特に風が強い日は寒さも倍増です。
みなさんも体には気をつけてくださいね。

さて、週末はパリでG20財務大臣・中央銀行総裁会合が開催されました。
G20とはGroup of 20の略で、G7(日、米、英、独、仏、加、伊)に中国、ロシア、韓国、ブラジルなどの新興市場国を加えた20か国から成る会議です。

議題はたくさんありましたが、主要議題は、
世界的不均衡の是正と料価格の高騰への対策でした。

前者は、ここ数年G20を含め、国際金融の会合で主要議題となってきたものであり、後者は、最近の中東における政情不安をもたらす一つのきっかけとなったものです。

「世界的不均衡の是正」
と言われても何のことだかよくわからないですよね。
簡単に言えば、経常収支の黒字国と赤字国とであまりにもその収支の差が大きいから何とかしようよ、ということですね。
なお、正確ではありませんが、便宜上、経常収支黒字(赤字)は、貿易黒字(赤字)をイメージしていただければと思います。

経常収支赤字国の代表国は米国です。
逆に黒字国は、中国、日本、ドイツです。

米国では、経常収支赤字に加え、巨額の財政赤字が続いています。
この状態が継続すると、世界の基軸通貨であるドルの信認が失われる可能性が生じるので、何とかしないといけないんですね。
それに加えて、特に中国からの輸入が増えていて、まだまだ失業率が高止まりしている米国内では、製造業を中心に、「中国製品が米国に流入してきているから、米国の製品が売れない、米国人の雇用が失われている」として、そのスケープゴートを中国に求める傾向があるんですね。
だから、中国からの輸入を減らして、米国からの輸出を増やせ、という論調が強くなっているわけです。
その際に、米国が問題視しているのが、中国の人民元の為替レートなんです。

(次回に続きます。)

2011年02月9日

使命感

こんばんは。
小林鷹之です。


今朝、八千代では雪が降りました。
陽光が遮られ、街が暗くなりますが、たまに降る雪は空気をきれいにしてくれているように感じました。

そして、夕方には久しぶりの党首討論がありましたね。
私たち日本人1億2千万人のリーダーである菅総理。
その発言が心に響くことはありませんでした。
みなさんはどのように感じられましたか?


さて、今日は日頃大変お世話になっているご夫妻にお会いしてきました。
お二人とも医師なので、現在の医療行政の抱える課題や、千葉県内の医療体制の問題点など、広くご意見をうかがってきました。
その中で、印象的だった点は二つ。

一つは、女性の医師・看護師の復職体制についてです。

医師数の絶対的な不足、地域偏在、新医師臨床研修制度の問題などはよく指摘されています。
しかし、これらに勝るとも劣らず重要なのは、女性の医師や看護師が出産・子育て後に復職できる体制を整備していくことであるとのご意見でした。
確かに、医学部や看護学部でみっちりと訓練され、専門的なスキルを身に付けた女性が、子供を産み育てる生きがいと、医師や看護師としてキャリアを積んでいく生きがいとをトレード・オフしなければならない現状はおかしい。
社会全体としてももったいないですよね。
産婦人科を営む旦那さんは、まず隗より始めよ、ということで、病院内に託児所を設けられるよう検討しているとのことでした。
色々な規制があるみたいですが、素晴らしい試みだなあと思いました。


もう一つ印象的だったのは、若手の医師の中には使命感に欠ける方が多くなってきているとの指摘でした。

人を助けるという意味での最低限の使命感はあれど、「そこそこに働いて、余暇を楽しむ」という考え方を持つ医師が増えてきていて、医療が単なる職業と成り下がってしまった、と強い危惧を抱いておられました。
この点は、最近お会いした別の医師の方からも伺いました。


労働時間を度外視してがむしゃらに働く医師。
どんなに忙しくても救急の患者は絶対に断らない医師。
金銭には目もくれずに献身する医師。


そんな医師たちの精神力こそがこれまでの日本の医療を支えてきたとのことでした。


私の親友には医師がたくさんいます。
その中には、睡眠時間をギリギリまで削り、まさに命がけで患者の命を救おうと戦っている友人もいます。
だから、十把一絡げには言えないけれど、
もしも今の時代に、使命感を持ってがむしゃらに働く医師が少なくなってきていることが本当だとすれば、とても悲しいですね。
これは医師に限ったことではありません。


儲けることも、
安定していることも、
それはそれで大切なのことかもしれないけれど、
そういう次元を超えて、
一人ひとりが使命感と誇りを持って仕事に臨める社会でありたいと改めて思いました。


鷹之ブログ
最近は餅つき三昧です。

2011年02月3日

大相撲の八百長

こんばんは。

小林鷹之です。


今日は節分です。
みなさまは、豆撒きをされましたか?
私は、習志野の大原神社ではお菓子撒きを、花見川の検見川神社では豆撒きをしてきました。
多くの子供たちを前に、たくさん撒いてきました。
「たかゆきさん、ちょうだ~い!」
そんな声がする方に思わず目が向いてしまいます。
上から見ていると、小鳥の雛に餌を与えているかのような錯覚に陥りました(笑)が、とても活気があって、まさに福が来る予感がしました。

そんな中で、大相撲の八百長疑惑が生じていますね。

野球賭博といい、今回の事件といい、相撲界は確実に制度疲労を起こしていますね。

今の日本の政治もそうですし、現在大規模デモが生じているエジプトの統治体制も同様です。

過去を振り返れば、何事であっても、制度疲労を克服するには革命などの大胆な治療が必要です。

奇しくも、今日は節分。

節目の日です。

季節とともに気分も新たにしていきたいものですね。


それにしても、その八百長疑惑。
国民の信頼を裏切る許し難い行為であることには間違いありませんが、それに加えて、毎日懸命に稽古を積んでいる力士たちが本当に可愛そうで仕方ありません。
八百長に加わった力士の星は、何の価値もありませんが、
そうでない力士たちの星は、文字通り、汗と涙の結晶なわけです。
重みに天と地ほどの差がある。
でも、世間の見方は厳しい。
十把一絡げに全ての星の価値が下がります。

真面目に稽古している多くの力士は悔しい思いをしているでしょうね。

政治も同じです。

特に、世界を相手に懸命に頑張っている多くの日本人がいます。

そんな中で、この国の政治が相も変わらず、政治とカネの問題に終始していたら、国際社会から日本人全体が馬鹿にされますね。

先般の国債の格下げもそうですし、日本の株価の回復が相対的に遅いのもその一例です。

強制起訴された小沢さんが国会に来るか来ないかなんて、正直どうでも良いことです。

政局的には重要であっても政策的には何の価値もない話です。

頑張る日本人の足を引っ張るんじゃなくて、頑張る日本人をしっかりと支えられる政治をつくってまいります!

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