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2012年10月12日

復興予算の流用問題について


こんにちは。
小林鷹之です。
今週は山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞の受賞の話でもちきりでしたね。挫折を繰り返しながらも、未知なる領域を切り拓いてきた山中教授の姿勢に、私を含め多くの方々が勇気づけられたと思います。再生医療や創薬の分野での更なる発展を期待いたします。

【復興とは無関係の事業】

さて、先般のNHKスペシャルの放送をきっかけに浮上した、復興予算の流用問題。5年間で約19兆円(昨年度1次補正予算4.0兆円、2次補正予算1.9兆円、3次補正予算9.2兆円、本年度予算3.8兆円)の予算は、被災地のがれき処理や原発事故に伴う除染費用等、まさに復興を支援する目的で組まれました。しかし、その中には青少年の国際交流事業費、被災地外の刑務所における職業訓練費、シー・シェパード(反捕鯨団体)対策費、国立競技場補修費等が含まれていること、特に3次補正予算には488事業のうち205事業が被災地に特化しない事業が含まれていることが判明しました。

【財源は復興増税】

今回の復興予算の財源の半分以上は、いわゆる「復興増税」によって賄われています(所得税7.5兆円+法人税2.4兆円+住民税0.6兆円=10.5兆円)。より分かり易く消費税に単純換算すると、消費税率を1年間だけ約4%上げる計算になります。景気が低迷する中で、それだけの負担を分かち合うこととしたのは、まさに仲間を支えなければならない、そんな私たち日本人の思いが込められた「絆」の予算・増税であると考えたからです。

【役所の縦割り構造に問題】

確かに、一日も早い復旧・復興を目指し、時間的制約がある中で、予算査定が多少緩くなることはあり得るし、復興基本方針にある「日本経済の再生なくして被災地の復興はない」との文言に上記事業を読み込めなくもない。しかし、今回の「拡大解釈」はあまりにもひどい。

査定が最も厳しいとされる一般会計予算に盛り込めなかった事業の「便乗要求」に他なりません。主な原因は、いわゆる役所の縦割り構造にあります。どさくさに紛れて予算の分捕り合戦が行われ、省益が国益に優先する「省あって国なし」と称される典型的な事例です。

【政治家によるチェックが不十分】

政治家には、こうした役所の動きを見抜く知見が求められますが、残念ながら国会によるチェックが十分に機能していないことが露呈されました。NHKスペシャルがなかったらどうなっていたのでしょうか。
政権交代後に脚光を浴びた「事業仕分け」。自民党時代に決められた事業をバサバサと切る姿は勇ましかったですが、民主党政権が組んだ予算については全く切れていません。鳴り物入りの行政刷新会議も今のところ存在感はありません。名ばかりの公務員改革を口先で唱えるだけでは意味がないのです。まずは、国会議員自らが必要なチェックを行えるだけの能力を備えることが必要です。

【国家財政に携わった経験を活かして】

本来、政府予算案をチェックする一丁目一番地の予算委員会は、いまや政治家のスキャンダルを追及する場と化しています。この点は自民党も大いに反省すべき点があると思います。また、予算の執行状況をチェックする決算関連の委員会はステータスが低く、注目されません。シャンシャンで終わってしまうこともあります。立法府が予算を事前と事後に厳格にチェックする姿勢を毅然と示すことを通じ、各省庁が無駄な事業について予算要求する姿勢を牽制する必要があります。

そのためにも、政治家には、役所の論理を見破る眼力と、既得権益の確保に走るいわゆる族議員の圧力に負けず正論を吐く気概が求められています。私自身も、財務省にて国家財政の企画・立案に携わってきた経験と知識をフルに活用して、国益に適う予算づくりに尽力するよう精進してまいります。

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