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2010年10月31日
事業仕分け
2010年10月30日
欧州版IMF
こんにちは。
こばやし鷹之です。
暫くご無沙汰してました。
自分の事務所をゼロから立ち上げるのは、思っていた以上に大変で、組織に属していた時には誰かがやってくれていたことを全て自分で対処しなければなりません。
それも楽しくやっているのですが、少々時間に追われていました。
台風がかなり接近してきたようですね。
風雨が強まってきました。
気温も低いですから、みなさん、気をつけてくださいね。
温かい部屋で家族団欒する良い機会かも。
しばらく更新を滞っていたので、色々と書きたいことはあるのですが、今日は国際金融ネタです。
先日のEU首脳会合で欧州版IMFの設置に向けた合意がなされました。
「欧州版IMF」と言われても、普通はピンと来ないと思います。
そもそもワシントンに拠点を置くIMF(国際通貨基金)って何のためにあるの?ということですが、分かり易く言えば、「ある国が緊急に資金を必要としているけれど、信用がなくて他国政府や市場から資金を調達できない時に、一定条件の下でお金を融通してくれる金融機関」ということになります。
そのIMFの欧州版を今回作ろうということになったわけです。
何故か?
先般のギリシア危機の反省です。
これは何かと言えば、
借金残高(ストック)が膨らみ、財政赤字(フロー)も一向に減らないギリシアに対して、本当に借金が返せるのか?との不安が市場に広がったんですね。
そうすると、ギリシアに資金を貸し付けていた人は、もう資金を貸さなくなります。
本来、普通の国は、借金の返済期限が到来すると、「借り換え」といって、新たな借金をして古い借金を返します。
時間をかけて少しずつ残高を減らしていくんですね。
でも、新たな借金ができなくなれば、古い借金を返せなくなるわけですから、倒産してしまいます。
仮に、ギリシアが倒産(=借金を踏み倒す)することとなれば、欧州各国の金融機関がギリシアに対して保有する巨額の債権は紙切れになってしまう。
そうすると、各金融機関の財務状況が悪化して、各国において金融不安が広がり、大変なことになってしまう。
ドイツやフランスのように、政府が金融機関を助けられる力を持つ一部の国を除くと、経済が大混乱する結果となるわけです。
こんな結末を回避するために、ギリシアに対しては各国から金融支援が行われ、何とか危機は回避されたわけですが、この反省に基づいて、域内国が同様の事態に陥った時に速やかに支援できる仕組みを構築しておこうというのが今回の欧州版IMFということになります。
以前、国際金融の仕事を担当した人間の感覚から言えば、欧州版IMFの設置に至るためには、乗り越えなければならないハードルがたくさんあります。
会議で決められた2013年までの設置の実現可能性は未知数です。
でも、今回設置の合意に至ったことだけでもすごいと思うんですね。
今から10年以上前。
1997年にアジア通貨危機が起こりました。
その反省を踏まえて、日本がアジア通貨基金(AMF)構想を打ち上げ、日本主導で設立に向けた動きが始まったんですね。
でも、最終的には頓挫しました。
本体であるIMFと機能がかぶってしまうため屋上屋を架すことになるという表向きの理由もありますが、アメリカと中国の反対にあったというのが実情です。
自らの息のかかったIMFとは別にアジアで勝手な動きを許したくないアメリカと、日本がアジアの覇権を握ることを恐れた中国とが、歩調を合わせたわけです。
呉越同舟ですね。
日本は掲げた旗を降ろさざるを得なくなったわけです。
国際金融に限らず、何事につけても、この小さな島国は巨大な中国とアメリカとの間で難しいポジション取りを迫られてきています。
中国との関係で日本を味方に付けておかねばならない米国と、米国をけん制するためにも日米関係にくさびを打ち込みたい中国。
今の政権運営を見ていると、右と左をキョロキョロ見ながら、顔色を窺っているようにしか見えませんから、他の国々の目にも、今の日本は、米中関係という大きな海原の中でただ漂流を続ける小舟に映っているに違いありません。
でも、その日本丸には1億2000万人もの乗客が乗っているんです。
座礁や難破をするわけにはいかないんです。
そういう大国の間に挟まれているからこそ、レバレッジを効かせられる点もたくさんある。
自ら有利な状況を創っていくことだってできる。
そのためには、まずこの船がどこに向かおうとしているのか明確にしなければ自力で航海を続けることはできません。
それを明らかにするのが政治の役目です。
(欧州版IMFから話がそれてしまいましたが・・・)
2010年10月20日
八千代市医療問題研究会
2010年10月16日
為替報告書
2010年10月14日
信じ抜くこと ~チリの鉱山落盤事故の救出劇を見て~
こんばんは。
こばやし鷹之です。
スポーツの秋。
みなさん、体を動かしていますか?
今日は、残念な知らせがありました。
東京マラソンの抽選に漏れました・・・
ショックです・・・
たまに体を極限まで追い込んでおくと、すべてが楽に感じるので、良い機会だなと思ってたんですけどね。
さて、極限と言えば、桁外れの極限状態に置かれていた方々がいらっしゃいました。
チリの鉱山落盤事故。
発生から70日間が経ち、33人全員が救助されました。
なんと言っていいのか、うまい言葉は見つかりませんが、
とにかく素晴らしい!すごい!としかいいようがありません。
本当に良かったです。
33人の方が置かれていた状況は私たちの想像を絶するものだったと思います。
でも、無理は承知であえて想像してみます。
とりわけ、落盤が判明した瞬間から地上と連絡がとれるまでの17日間。
今振り返れば、最後に救助された方のリーダーシップが素晴らしかったね、と簡単に言えますが、その時は本当に凄まじい状況だったと思うんです。
地下700メートルでの落盤事故。
普通の人間であれば絶望しますよね。
食料が一日一日減っていく中で、気が狂う人が出てきても全くおかしくない。
そのような状況の中で、全員が無事だった。
助かる根拠なんて全く無いにもかかわらず、
「必ず生き抜いてみせる」
仲間と共に信じ抜いたんだろうと思います。
ふと、大事MANブラザーズの「それが一番大事」の一節を思い出しました。
これは私の好きな歌の1つです。
負けない事
投げ出さない事
逃げ出さない事
信じ抜く事
駄目になりそうな時 それが一番大事
信じ抜く強さ。
改めてこの大切さを意識させられた事件でした。
同時に、
一人よりも二人、二人よりも三人、仲間がいればより強くなれる。
絆の力。
自分ももっと強くなりたいし、もっと多くの仲間と絆を結んでいきたい。
そう思わずにはいられません。
2010年10月12日
仲間が増えました
2010年10月11日
共助
2010年10月10日
G7
2010年10月9日
ノーベル平和賞
おはようございます。
こばやし鷹之です。
今日は雨が降っていて少し肌寒いですね。
幼稚園・小学校の運動会も雨天順延のところが多いようです。
生徒のみなさんには、もう一度気を入れ替えて、頑張って欲しいです。
お弁当を用意していたお父さん・お母さんもお疲れ様です。
それにしても、昨晩は盛り上がりましたね!
サッカー日本代表。
ザッケローニ・ジャパン。
アルゼンチンからの大金星!
岡崎選手の決勝弾、何度見ても良いですね~。
やればできる、ということを若い選手たちが結果で示してくれたことは、漠然とした閉塞感が漂う今の社会に活力を与えてくれるはず。
「我々の目的はアルゼンチンに勝つことではなく、成長していくこと」
目先の勝利に浮かれず、先を見据えたザック監督のコメントは、指導者としてとても心強く感じます。
それだけでは、ありませんね。
鈴木章さんと根岸英一さんのノーベル化学賞受賞。
鈴木さんは80歳、根岸さんは75歳。
「50年の長いドリームが現実になった」
という根岸さんのコメント。
勿論、鈴木さんや根岸さんのように、みんながみんなドリームを現実にできるかはわかりません。
でも、すごいなと思うのは、それだけ長い間、ドリームを持ち続けたこと。
私もそうありたいし、ニッポンをそんなドリーム人間で溢れる国にしていきたいですね!
さて、そのノーベル賞との関係で言えば、ノーベル平和賞を中国の劉暁波氏が受賞しました。
劉さんは、1989年の天安門事件以来、中国の民主化を訴え続け、2008年に共産党の一党支配を批判する「08憲章」と呼ばれる文書を発表したことで有罪判決を受け、現在服役中の作家の方です。
表現の自由という精神的自由権は、人類社会において、何人もの命を犠牲にしながら獲得された基本的人権の一つです。
人は表現をすることによって人格が形成されていきます。
裏返して言えば、表現の自由が抑圧されれば、人格形成に歪みが生じると思います。
人格形成に歪みが生じれば、意思決定にも歪みが生じるのは当然のこと。
国家の統治についても同様のことが言えると思います。
弾圧されることが100%確実な状況の中で、身の危険を冒してまで、自らの主張を曲げずに行動した劉さんの信念たるや想像を絶するものがあります。
それにひきかえ、今の日本は、中国政府による言論弾圧の対象と成り下がっている感が否めません。
漁船衝突の証拠ビデオを公開しません。
刑事訴訟法の規定によれば、初公判前であっても公益上の必要があると認められる時は証拠開示は可能なはず。
一部に日中関係の改善の兆しが見られる中で、中国の反発を恐れたくないという考え方は分からないでもありません。
しかし、そのような対症療法的な対応を続ければ、事あるごとに不当な要求をされ、その人質として邦人が拘束され続ける構図は変わらないでしょう。
そうではなくて、しっかりと証拠を国際社会に向けて開示して、いざという時には断固とした毅然たる措置をとる姿勢を国内外に向けて発信していくことこそが、日本の外交、政治に対する信頼感を向上させ、中長期的にも国益に資することになると思います。
たった一人の劉さんが国家を相手に筋を通したんです。
日本は列記とした主権国家です。
民主党政権には気概を持った外交に徹して頂きたいと思います。
2010年10月5日
NEWS ZERO
こんばんは。
こばやし鷹之です。
とても過ごしやすい一日でしたね。
外を歩いていてとても気持ちよかったです。
さて、今日は村尾信尚さんにお会いしてきました。
あのNEWS ZEROのメインキャスターの村尾さんです。
村尾さんは元の職場の先輩です。
昔から「社会を変える!」という良い意味での強いオーラがあり、また、仕事の進め方や部下への接し方もスマートで、私がとても尊敬している方です。
テレビでいつも拝見してますが、相変わらず、格好良かったです!
村尾さんから、人に伝わる話し方についてアドバイスをいただきました。
○ 情熱に勝るものはない。「伝えたい!」と思うものがあれば、多少話し方が下手でも必ず伝わる。どんなテクニックも情熱には勝てない。
○ その上で、意識すべきテクニックを挙げるとすれば、
① 省言・・・言葉は短く。エッセンスだけを抽出するよう心がける。
② 視線・・・相手の目を見て話す。
③ 脱官僚用語・・・中学二年生がこたつでみかんを食べながら他のことをしていても自然と耳に入ってくるような分かり易さを心がける。例えば、「国債」は「借金」と言い換えないと頭に入ってこない。「行財政改革」も「餃子一斉改革」としか聞こえない場合もある。
村尾さんは、若者が政治に無関心であることに以前から危機感を持っていらっしゃったそうです。
財政赤字、少子・高齢化が深刻化して、いずれ自分のこととして降りかかってくるにもかかわらず自分のこととして認識していない。
そんな若者たちが1人でも多く投票所に足を向けるように、そして、もっと良い日本をつくるために、NEWS ZEROのキャスターを引き受けたそうです。
なので、ライバル番組は、同じ時間帯の他の有名ニューズ番組ではなく、バラエティ番組だということでした。
村尾さんの言葉にはとても説得力がありました。
このままでは日本の未来はないという危機感と、何とかしてみせるという情熱をひしひしと感じました。
そして最後に、「地元を回っていても、世界の流れだけは常に意識しろ」とのアドバイス。
尊敬する先輩からたくさんエネルギーをいただきました。
頑張ります!!
2010年10月3日
全国一斉街頭演説
こんばんは。
こばやし鷹之です。
もう10月ですね。
本格的な秋。
食欲の秋。
読書の秋。
スポーツの秋。
みなさん満喫されていますか?
私は・・・最近体を動かせていません。
時間を作ってジョギングを再開しないといけないな、と思うのですが、なかなか難しいです。
自転車で移動しようかな・・・
さて、週末は、中国漁船の衝突事件・尖閣諸島を巡る民主党政権の対応について、自民党として全国一斉街頭演説を実施いたしました。
私も、千葉二区(八千代、習志野、花見川)の支部長として、本日、朝から夕方まで計15ヶ所で演説いたしました。
八千代農業会館前を皮切りに、最後は花見川区天戸付近の田んぼに至るまで、八千代市内6ヶ所、習志野市内5ヶ所、花見川区内4ヶ所。
思うところを言葉にしてきました。
応援してくださった方々、本当にありがとうございました!!
昼食を食べる間もなく、連続で行ったのですが、終わったのは夕方の5時過ぎ。
西の空が赤く染まっていました。
主張のエッセンスは次のような感じです。
・そもそも歴史的・国際法的に見ても、日本の領有権には異論を挟む余地は無い。にもかかわらず、今回の民主党政権の対応は、極めて大きな国益の損失につながった。なぜなら、(先日のブログにも記したとおり)日中の二国間関係というコンテクストは勿論のこと、全世界に対して、「日本は他国から不当な要求をされれば、いともたやすく譲歩しうる国である」という間違ったイメージが発信されてしまったから。
・政治主導を唱えるのであれば、検察の責任にするべきではない。仮に検察の独自の判断で船長釈放がなされたとすれば、法治国家としての原則を根底から揺るがす由々しき事態である。
・私自身の外交官としての経験に照らせば、外交とは「仲良しごっこ」ではなく、各国がそれぞれの国益を前面に出して、腹を探り合いながら、しのぎを削る真剣勝負である。自らの主張を正々堂々と行うことによって、初めて交渉をする上での信頼関係が生まれ、譲歩・妥協の素地ができる。過度な楽観主義に立脚し、交渉する前から自ら譲歩する予定調和型外交は、国際社会では非常識とされ、嘲笑の対象。
・国民一人ひとり、もっと突き詰めれば、身の周りに存在する、愛する家族や信ずる友の命を何があっても、何としてでも守り抜く気概がなければ、外交も政治もありえない。
異論のある方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身は今回の民主党政権の対応には、200%納得がいきません。
代表選という小さなコップの中の内向きな争いをしている間に政治的な空白が生じ、その間隙を縫うかのように生じた今回の事件。
お粗末極まりないし、その後の対応を見ても、民主党政権による心からの反省の意は全く感じられません。
とかく外交問題は、日常生活からは遠くかけ離れているように捉えられる傾向がありますが、気概を欠いた政治家による「火遊び」はこの国を火だるまにしかねません。
したがって、野党としては、このような外交上の汚点を二度と繰り返さないように、そして、誇りある、毅然たる外交をもう一度取り戻せるように、知恵を絞っていく必要がありますし、私自身も少しでも貢献できるように頑張ってまいります。