『苦しい、疲れた、もうやめた…( スタッフ) 』

小林鷹之ブログを御覧の皆様、こんばんは。 事務所スタッフのSです。
梅雨も明け、首都圏でも各地で猛暑日を記録しています。 日中などは本当に強烈な陽射しですね。再三ではございますが、熱中症等には十分ご留意ください。 先日、深夜の首都高速で『エールフランス』というフランスの民間航空機が、羽田の国際線ターミナルから飛び立って行くのが見えました。 羽田空港の24時間国際線化に伴うものですが、一昔前では国内・国際線に関係無く、夜中に航空機が離陸することなど考えられなかったことを思えば、世界のグローバル化社会の中枢を担う「先進国日本」として、大きな歩みであると感じました。(もちろん騒音問題等、諸々の問題はありますが。) ちなみに羽田空港国際線ターミナルの展望デッキ(http://www.haneda-airport.jp/inter/premises/service/others.html#deck)は、365日24時間開放されています。国内線の倍ほどある広さと、ランウェイライトや夜の臨海部が一望できる場所です。航空機が好きな方もそうでない方も、是非一度行かれみては如何でしょうか?
さて、そんな私の大好きな羽田空港には、国内外の民間航空会社だけでなく、東京消防庁や海上保安庁の水難救助専門の特殊部隊が存在します。 東消は『水難救助隊』、海保では通称『特殊救難隊』と呼ばれています。 この海保の『特殊救難隊』(正式名:第三管区海上保安本部羽田特殊救難基地)とは、海保に所属する数多の潜水士の中の頂点とも言える、1~6隊からなる36人の超精鋭部隊のことです。 映画『海猿』などのモチーフとなったことでも話題になりましたね。
その特殊救難隊が設置されている、第三管区海上保安本部羽田特殊救難基地には、こんな言葉が言い伝えられています。
『苦しい、疲れた、もうやめた。では人の命は救えない」
初代特殊救難隊長の言葉(※諸説あります)とされており、特殊救難隊の中では戒めとされている言葉だそうです。 なんと重く厳しい言葉でしょうか。 人命救助という尊い使命を課された若い隊員はこの言葉と出会った時、いったい何を思い、どんなを覚悟をするのでしょう。 華やかで凛々しくもあるイメージとは裏腹に、過酷を極める現実を如実に表現している言葉だと思います。
前述の映画の作中では、 『最前線に楽しいことなんか1つも無いぞ』 と言う言葉が出てきました。 こちらはフィクションですが、並の感覚であれば絶望を禁じ得ないほどの言葉だと思います。
『自分は頑張った』とか『自分は良くやった』と、時に自分を褒めたくなる時があったりしますが、この言葉を思い出す度、ある種のおこがましさや恥ずかしさを感じてしまいます。 人命救助の最前線の過酷さをとくと思い知らされます。
私の中学の同級生には父親が海上保安庁に勤務している友人が5人います。 性格は多様ですが、全員口を揃えて父親の仕事には誇りを持っていると答えます。 うち一人は父親と同じ道を進みました。果たして彼は海猿へと進化を遂げるのでしょうか。
厳寒極める雪の日も、容赦無く日光の降り注ぐ猛暑の日も、自らに厳しい試練を課し、人命救助という何事にも代え難い任務を全うする隊員の方々に、改めて心からの敬意を表したいと思います。
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