オバマ大統領による一般教書演説に対する所感

こんばんは。

小林鷹之です。

 

午後の衆議院本会議は代表質問でした。

先週、金曜日に行われた総理による施政方針演説に対して、各党が質問を行うものです。

 

さて、日本時間本日午前中に、米国においては、日本の施政方針演説に相当する米国大統領による一般教書演説(State of the Union Address)が行われました。今後一年間の内政・外政の大きな方針を示すもので、通常は米国東部時間の火曜日の夜のゴールデンタイムに行われます。

私も外交官時代は、テレビの前に釘づけになって、この演説を聞き、そして、分析するのが常でした。

 

今回の一般教書演説についての所感を以下、簡潔に記します。

今秋予定の中間選挙(4年ごとに行われる大統領選の間の年に行われる連邦議会選挙)を意識してか、7割以上が内政の話でした。既に2期目のオバマ大統領には再選はあり得ませんから、もし中間選挙で民主党が負けるようなことがあれば、政権のレームダック化が進むことが予想されます。なので、負けることは許されない選挙です。

そうした中で、内政中心の演説になることは仕方ありませんが、気になったことは、外交・安全保障についての演説のうち、殆どがイラク、アフガン、シリア、イラン、そしてテロとの闘いといった中東関係のメッセージ。

中国は貿易・投資関係で二箇所出てきましたが、我が国を始め、韓国、北朝鮮についての言及は一切ありませんでした。

 

アジア全体で見ても、「我々は、アジア太平洋地域に焦点を当て続けていく。同盟国を支援し、更に安全で繁栄した未来を創る。」と無味乾燥なコメントがあっただけで、軍事費を急増させて力による支配で地域の秩序に挑戦しようとする中国や、不測の事態がいつ生じてもおかしくない北朝鮮に対して米国がどう対応していくのか、何ら発言はありませんでした。

「アジアへの回帰、リバランス」と事あるごとに言いながらも、最も重要な演説で触れられなかったことは、米国のアジアへのコミットメントに疑義が投げかけられても仕方ないと思います。

 

何より、我が国が意識しなければならないのは、中国や北朝鮮がこのことをどのように捉えるのか、ということです。

これらの国が間違った捉え方をしないように、我が国からも米国に対してしっかりと働きかけていかねばなりません。

 

アベノミクスも重要ですが、国政の究極の使命は、国家の主権、領土・領海、国民の生命・財産を守り抜くことですから、しっかりと安倍政権を支えていきたいと思います。

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