中国政府による「対抗措置」

こんばんは。
こばやし鷹之です。 それにしても、白鵬すごいですね。
昨日、あの千代の富士の記録を抜かし54連勝を達成。
そして、今日も連勝を一つ伸ばして55連勝。
角界を引っ張る横綱として、
色々とあった今年は、本当に重圧があったと思うんですね。
その中にあっての金字塔。
見事という他ありません。

さて、日中関係にまた波風が立っています。
日本政府が、中国人船長の拘置延長を決定したことを受けて、中国政府が猛反発。
中国側は、日中間の閣僚級以上の交流を停止等の「対抗措置」を採ると発表しました。
いつもの中国のやり方です。
今回の件については、尖閣諸島を巡る領土問題はそもそも存在しないわけで、我が国の法律に則り、適正な手続きで対処しているわけですから、何ら非難される筋合いのものではありません。
むしろ、他国の領海内で自国籍の船が犯した暴挙について中国側が詫びるのが筋だと思います。
そもそも「対抗措置」というのは、相対する二つの措置が同程度の正当性を有する場合に用いることが許される表現です。
今回のように、我が国の措置に比し、明らかに正当性に欠ける措置を相手が講じるのであれば、それは対抗措置でもなんでもなくて、単なる言いがかりです。
ガス田試掘にしても、幾多の領海侵犯事件にしても、ルールを無視して、既成事実を作ることを通じてルールを変える(または作る)。
これが中国の常套手段です。
それだけ国益の追求に必死であると考えることもできますが、そのようなやり方への遠慮や妥協は禁物です。
そもそも外交における交渉はシビアです。
お互いの見解が相容れない場合、まずは、お互いがそれぞれの立場に固執して主張し合うのが原則です。
お互いに相手の土俵で相撲は取りたくないし、取ったらいけないんです。
だから、お互いに相手を自分の土俵に引き込もうとする。
それが駄目な場合に初めて、お互いが乗れる土俵を妥協を通じて探す。
今回も同様です。
中国の言いがかりに真面目に反論することは、相手の土俵に引きずり込まれる契機になります。
だから、国内の不満のはけ口を日本に求めないとまとまらない中国の内政事情も加味した上で、毅然とした態度で接する必要があります。
何でもそうですが、交渉前から摩擦を恐れて、妥協するそぶりを見せることは、自国(または自分)に対するクレディビリティを失わせることにもなる。
お互いにリスペクトしながら交渉するためには、安易な妥協が絶対にあってはなりません。
国民の生命と財産とがかかっているのであれば勿論のこと。
過去にも、ズデーテン地方の併合を要求するナチス・ドイツに対して、英仏がとった宥和政策が破綻し、結果としてナチスを助長させたことは歴史が教えてくれるところです。
その意味で、
「領土問題はない。日本の法律に則り粛々と処理している。」
と述べた前原外相の対応は極めて正しいと私は思います。
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