為替介入

こんばんは。

こばやし鷹之です。

今日は涼しかったですね。

夜になるとリンリンとスズムシが鳴く音が聞こえるようになりました。

ここ八千代は季節感溢れています。

昔は虫かごの中にキュウリを入れてスズムシを飼うのが楽しかったですが、最近はよく見ると少し気持ち悪いです・・・

さて、民主党代表選から一夜明けた今日は、早朝から駅頭、東京往復、地元回りとかなり忙しかったです。

朝の勉強会では、普段お世話になっている政治評論家の森田実さんが、

「今回の代表選挙は、最低のリーダーが最悪のリーダーに勝っただけの話」と喝破していました。

言い得て妙と感じたのは私だけではなかったようです。

そうはいっても、続投することになった菅総理には、とにかく円高対策に速やかに取り組んで欲しいと思っていたところ、とうとう円売り・ドル買い介入に踏み切りました。

6年半ぶりです。

以前、このブログでも書きましたが、財務省で勤務していた際に、ミスター円(榊原元財務官)ならぬ、ミスタードルと揶揄された溝口元財務官が大量介入を実施しているのを傍で見ていて、随分思い切ったことをするなあと感じていました。

そして、それに続く渡辺元財務官がピタッと介入を止めるのを見て、これまた思い切ったことをするなあと感じていたことを思い出しました。

現在の財務省における為替介入の意思決定ラインも、これまでお世話になった方々ばかりなので、報道を聞いた時、どんな気持ちで踏み切ったのか、その気持ちを慮りました。

介入するに当たっては、色んなことを考え抜かれたんだと思います。

単独介入で意味があるのか?

もしも市場に足元を見透かされ、効果が無かった場合、円相場が一気に80円を突破してしまうのではないか?

ヘッジファンド等の他のプレイヤーはどう反応するのか?

介入しても円高が進めば、その分負債を抱えることになるが財政的に大丈夫か?(注:円売り・ドル買い介入の場合、政府短期証券(FB:短期国債の一種)を発行して調達した円を売ります)

一旦踏み切った後、どこまで介入を続けるのか(どの水準で止めるのか)?

ドロ沼に陥った場合どうするか?

介入すれば、中国政府の為替介入を非難できなくなるのではないか?

失敗した場合の責任は誰がとるのか?

等々。

結局、為替介入は、様々なプレイヤーの思惑が絡むために、事前に効果が見通しにくいんですね。

メディアなどは、結果を見て、ああだこうだと後から批評しますが、私がこれまで見てきた限り、為替を担当される職員は、瞬発力と持久力の双方が求められます。

精神的・肉体的な負担は、おそらく大方の想像を絶するものです。

それだけにとても優秀な方が職員として配置されています。

それこそ、相場の急激な変動を利用して、巨額の利益を狙う他のプレイヤーと、国益を賭けた真剣勝負を展開するわけですから、その使命感たるや半端ではありません。

元の同僚たちが頑張っている姿が目に浮かびます。

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