野党の姿勢
今朝の読売新聞に、公正取引委員長に杉本和行元財務次官をあてる人事案が事前に報道されてしまいました。
今回の公取委員長の他、日銀総裁など、特定の役職には国会の同意が必要とされています。
これは同意人事と呼ばれています。
この同意人事については、過去の与野党間の合意により、事前に報道された人事案は認めないという「事前報道ルール」が存在します。
事前に報道されてしまうと、あたかも既定の人事とみなされ、その後の審議が形骸化しかねないとの理由により定められました。
事前に報道されるかどうかを問わず、当該人物の能力、経験、人となり等を、しっかりと議論し見極めればいいだけの話だと思います。
現に、このルールを変えようとする動きが生じている中で、今回の公取委員長の件が生じました。
民主党の輿石参議院議員が、事前報道ルールに抵触するという理由で、人事案を認められないとの一点張り。
反対のための反対にしか思えません。
与党を経験したことが全く活かされていない。
一方で、本日の予算委員会の質問に立った、民主党の玉木雄一郎議員の質問はとても良かったと思います。
内容もさることながら、是々非々で与党に政策論争を挑む姿に清々しい思いを感じました。
良いことは良いと評価し、時としてエールも送る。
しかし、良しとしないこと(今回の玉木議員の質問においてはアベノミクスが財政リスクを高める懸念)については堂々と論陣を張る。
玉木議員とは個人的に親交があるということもありますが、国家の将来を真剣に考え、真摯な議論に徹することは、与野党問わず、当たり前の責務ですし、国益と党益とを混同してはなりません。
私自身も、国政に携わる一人として建設的な議論を心がけてまいります。