台湾出張

先週は、自民党青年局の海外研修として4泊5日で台湾を訪問してきました。

 

台湾は、民主主義、自由、人権、そして法の支配といった基本的価値を共有できる日本にとって古くからの友人であり、加えて、経済・安全保障の両面において、戦略的に重要なパートナーです。その日台関係を政治レベルで伝統的に担ってきたのが自民党青年局です。

 

私自身は、この青年局において、日台関係などを担当する国際部長という立場において、この度、青年局所属の約70名の国会・地方議員等と共に訪台してきました。

 

台北、台中においては、蔡英文総統、頼清徳行政院長はじめ、立法・行政の要人との面会。

 

花蓮においては、今年2月に生じた大地震による被災現場の視察を含め、地元の立法委員(日本の国会議員に相当)を含む関係者との意見交換。中国の厦門と目と鼻の先にある金門島では、まさに訪問した8月23日が60周年に当たったわけですが、当時の中国人民解放軍との戦いの歴史などを学んでまいりました。

 

特に、台北における要人との面会においては、日台関係の更なる発展の観点から未来志向の意見交換を中心にしつつも、足元で懸念されている諸事項にも当方からは言及しました。

 

中でも、最近、台南市において慰安婦像が設置された動きと、東日本大震災以来、台湾が続けている被災地(地元の千葉県を含む)の農産品に対する輸入規制については様々な角度から議論がなされました。

 

相手のある話なので、詳細は控えますが、私からは蔡英文総統に対し、

・先般、訪台した際に、唐鳳デジタル担当大臣から伺った台湾のイノベーション政策やデジタル政府への取組について、非常に意欲的かつ先進的であるとの印象を受けたこと

 

・それほど先進的な取組をしていながら、安全な農産品の輸入規制をいまだに続けていることは理解に苦しむことであり、科学的な見地に基づく判断を強く希望すること

 

・この問題の解決は、台湾が関心を表明しているTPP参加を含め、日台の経済関係全般を推進していく観点からも重要であること

 

・今年11月の(台湾における)統一地方選挙を前に、この規制に関する住民投票を行おうとする政治的な動きが一部野党の中に見られるので、日台関係の更なる強化のために総統の強力なリーダーシップを期待すること

 

などを直接お伝えしました。

 

なお、余談ながら、蔡英文総統には、私の地元習志野市に所在する阿武松部屋の甚平、幕内力の阿武咲関の反物とサイン入り手形を贈答させて頂きました。

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特に、日台ともに、安全保障上の脅威が近年増してきている中で、地域の平和と繁栄を実現するために、連携を強化していかねばなりません。日台関係の強化は、突き詰めれば、人と人との交流によって生まれると考えますので、私自身、微力ではありますが、これからも台湾との絆を育むべく、しっかりと活動してまいります。

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