政治家の責務~日米首脳会談に向けて~
「政治家の責務~日米首脳会談に向けて~」
地元では、一連の政府による不祥事や疑惑への厳しい言葉をいただきます。不祥事や疑惑そのものに対する苦言と共に、厳しい国際情勢に置かれる中で本来期待される役割を国会が果たしていないことへの苦言です。
これらの苦言に対する反論の余地は乏しいと思いますし、与党の果たすべき役割は何だろうかと考えます。
不祥事や疑惑そのものに関しては、真相及び原因の解明と共に、政治による官僚機構へのガバナンスを効かせていくことが求められているのは当然です。
しかし一方で、数日後に、安倍総理が我が国のリーダーとしてトランプ大統領と面会します。恐らくは、これまでの日米首脳会談の中で、最も重要かつ厳しい会談になると思います。状況次第では、地域情勢に激変が生じる可能性や、日朝首脳会談の可能性なども排除されません。まさに国家の命運のかかった訪米。
確実に言えることは、今、国のリーダーとして他国のリーダーと交渉する立場にある人間は安倍総理のみであるということです。私たち政治家を含め、日本国民は安倍総理の交渉に賭けるしかありません。
野党やメディアに限らず、一連の不祥事等に対して、現政権に言いたいことがある方は大勢いると思います。しかし、与野党問わず、今の状況を考えた時に、単なる政局という視点を超えて、国際社会において我が国が今置かれている状況を踏まえた冷静な対応が求められていると思います。交渉者の交渉力を削ぐような言動は、今はできる限り避けるべきではないでしょうか。それが政治家としての責務だと考えます。
支持率が下がる中で、政権与党の一員という立場でこうしたことを言っても説得力はないかもしれませんが、批判も承知の上で、あえて今の心境を吐露します。