東日本大震災から10年が経って

東日本大震災から10年が経過しました。

お亡くなりになられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災され、現在も避難生活を送られている皆様にお見舞い申し上げます。また、故郷に戻ることを断念され新しい土地で生活をすることを決心された皆様のそれぞれのご労苦は察するに余りあります。

 

「節目」という言葉が思わず頭に浮かびます。ただ、こうした言葉を軽々に使って良いものだろうか、とも少し躊躇します。

被災された方々にとって、昨日と明日で、何かが大きく変わるのであれば、それは節目と言えるでしょう。しかし、今日の日を境に何かが変わるわけではない、ということを改めて認識させられるのが、被災者の方々の声です。先日、ある新聞に、小学生のお嬢様を津波で亡くされた知人の近況がたまたま取り上げられていました。その記事を目にした時、言葉が見つかりませんでした。

震災後、訪問した被災地で地元の方から伺った「忘れられていく、そして、忘れていく風化との闘いだ」との言葉の重みを大切にしなければならないと思っています。

 

一方で、あの震災がもたらした数々の困難を乗り越える原動力となった、人間の絆はわが国の底力を国内外に示したように感じます。新型コロナウイルス感染症やデジタル化により社会のあり方が大きく、かつ、急速に変わろうとしていますが、そうした中においても、変わらないものの価値をしっかりと見極め、大切にしていきたいと考えます。

 

絆を力に。

 

2010年の夏に政治の世界に飛び込んで以来、掲げている私のスローガンです。

今も発行を続けている私の国政報告紙『小林鷹之からの手紙』。創刊号は震災の2か月後に発刊しました。今一度、自分なりにこの10年間を振り返り、被災地の更なる復興を含めた、今後の国造りに尽力してまいります。

 

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