ZoomがBoom?
緊急事態宣言が出される中で、いわゆる「3密」を防ぐために不要不急の外出自粛や在宅勤務等が求められています。その中で、オンライン診療やウェブ会議などのオンラインサービスが注目を集めています。特にウェブ会議用のサービスについては、個人レベルの友人同士での利用が増え、「ウェブ飲み」という新語ができるほど流行っています。その一方で、気をつけなければならないのは、セキュリティです。例えば、今、流行りの「Zoom」。
Zoom飲み、Zoom会議等々が私の周りでも行われています。非常に便利と聞きます。しかし、本件については、通信データの一部が特定の国のサーバーに送られているとの指摘を含め、数々のセキュリティ上の脆弱性や問題点が指摘されています。
既に、台湾当局、ドイツ外務省、米上院、Google、Space Xなど、諸外国の公的機関や民間企業がZoomの使用を禁止ないし制限をし始めています。
我が国においても、今月に入り、NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)がセキュリティ上の問題点があることを公表し、その使用について注意喚起しています。Zoom社も指摘されている課題に今後対応する旨のコメントを出しているようです。
こうした中で、永田町・霞が関界隈も、Zoom Boom(はやり)のようですが、少なくとも、政府等の公的機関は慎重に対応すべきですし、便利さの裏に潜むリスクについて国民の皆さまに向けたわかりやすい広報が必要だと考えます。