5G関連法案 質疑② (経済産業委員会)

4/10に衆議院経済産業委員会で30分間の質疑に立ちました。主な質問のみ記載します。

〇 ローカル5Gについて

 ローカル5Gについては、工場のような限られた場所での利用だけでなく、将来的には、スマートシティのように街全体に5Gを活用する方法も想定される。また、早晩、全国5Gのネットワークにローカル5Gがつながることも想定されるが、そうなると、ローカル5Gのセキュリティ確保は一層重要となるので、審査は厳格であるべき。

 特に、本法案の税制上の優遇措置を利用しないローカル5G事業者と、全国5Gの大手キャリア事業者のセキュリティ審査は、内容と運用において同程度に厳しいと理解して良いか?

→(ローカル5Gのセキュリティ審査の方が緩いとの答えを受けて)全国5Gと接続するローカル5Gについては、その接続する時点で、全国5G基準のセキュリティ要件を課すべき。電波法改正も含め、制度の見直しを図るべきではないか。

〇 6Gについて。

日本企業が5Gで挽回する可能性について総務省に聞くと、「5Gで勝つのは難しいので、6Gに向けて頑張る」との回答が常。しかし、5Gで勝てない国が6Gで果たして勝てるのか、イメージが湧かない。少なくとも、5Gで日本が勝てていない分析なくして先には進めないと思うが、政府の見解を問う。

なお、中国は2030年に6Gを実用化すると公表しているが、先般総務省が公表した『Beyond 5G推進戦略』の骨子には、日本も同じ2030年という野心的な目標設定。6G/Beyond5Gが、5Gとは全く別のものであれば、各国がゼロからのスタートとなるので、日本が国際競争に打ち勝つというのもわかるが、6Gが5Gの延長線上にあるものとすれば、既に大きく出遅れている以上、国として本気で関与していく、相当の覚悟が問われている。

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