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2020年09月16日

新型コロナウイルス感染症との戦いが続く中、台風などの災害、中国公船による連日の領海侵入。徹底した危機管理が求められる中、8年弱にわたり、官房長官としてその任に当たってきた菅義偉議員が自民党総裁、内閣総理大臣に就任する運びとなりました。

【感染症対策と経済・社会活動の両立】

菅政権の目下の重要課題は、新型コロナウイルス感染症対策であることは言うまでもありません。国民の命を守ることと経済・社会活動との両立。安心・安全のためにもワクチンや治療薬等の開発は急がねばなりませんが、今のところ、死者数や重症者数は世界的に見て、極めて低位で抑制できています。手洗い・うがい、マスク着用、距離を取って話す、「3密」を避けるなど、国民全体の高い意識によるところも大きいと考えます。

一方、社会・経済活動については、依然として自粛ムードが漂っています。雇用調整助成金の特例措置の延長などを通じ、企業が雇用を守る体制を国として支援しておりますが、人の動きが停滞しているため、観光業、飲食業のみならず多くの業種の経営状況が悪化しつつあり、地域の担い手である中小企業の皆様からお寄せいただく声からも雇用や経営の維持に係る厳しさが増していることを肌で感じます。また、子供や学生は学校行事や授業に、地域の皆様は自治会・町内会活動になかなか参加できず、地域社会にストレスが溜まっています。

私は党内の議論の中で、国としては当面、緊急経済対策を講じ続けると同時に、国民に既述の手洗い、マスク着用などの基本的行動を徹底して頂くことを前提に、「経済・社会活動を徐々に元に戻していく」とのメッセージを政治が発信すべき時期に来ていると、発言してきました。ようやく9月19日からはイベントの人数制限が緩和されることになり、10月からはGo Toトラベルキャンペーンに東京発着も対象となります。皆様には大いに活用して頂きたいと思います。一方、私たちの安全・安心の砦である医療機関の経営が逼迫しています。国としても予備費等を活用して早急な手当をしていかねばなりません。

【将来の感染症有事への対応】

今回の新型コロナウイルス感染症対策において、国や自治体の対応上の様々な課題が露呈しました。危機管理の観点から、新たな感染症のパンデミックを想定した上で、所要の措置を講ずる必要があります。7月に自民党の新型コロナウイルス対策本部に「感染症ガバナンス小委員会(武見敬三委員長)」が立ち上げられ、私は事務局長の立場で、夏場の2カ月間、様々な角度から法や制度の改善策について、大勢の同僚議員とともに精力的に議論を重ねてまいりました。

事務局長として司会・進行や提言のとりまとめなどに当たりました。

露呈した脆弱性を整理すると次の通りです。

・明確な指揮命令系統の不在(政府内部、国・地方の関係)

・感染症危機管理に関する専門家の不足

◎情報の問題

・ITの活用不足

・国民と政府との意思疎通(リスクコミュニケーション)の軽視

◎システムの問題

・危機時における制度運用の柔軟性欠如

・個別状況に応じた果断な感染遮断措置の欠落

・ワクチン・治療薬等の研究開発の遅れ

こうした諸課題に対し、①感染症危機を国レベルの安全保障として位置付けること、②所要の法令と組織の速やかな整備、③危機時の研究開発体制の強化と科学的根拠に基づく政策判断、④リスクコミュニケーションの強化といった基本方針の下、9月上旬に、法改正を含む具体的な提言策をとりまとめました。新政権の下で政府が迅速かつ着実に実行するようしっかりとサポートしてまいります。

なお、正式に了承された提言はこちらからご覧ください(少々長めです)。 https://bit.ly/3huAqPr

2020年08月4日

レジ袋の有料義務化は国民の意識を本質から遠ざけるだけ

7月1日以降、買い物をするたびに、「レジ袋は要りますか?」と聞かれるようになりました。

以前もブログに記しましたが、政府が導入したレジ袋の有料義務化の政策は、木を見て森を見ずというか、事の本質をとらえていないために、国民の皆様の視線を本質からそらしてしまう点で大変問題のあるものだと考えています。

最近は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、エコバッグよりもレジ袋の方が良いとの声もありますが、私の考えるところは感染症対策とは全く関係がありません。

この問題の本質は、日本がこれまで輸出を継続してきた中国や途上国が大量のプラスチックごみを海洋廃棄していることです。

したがって、政府がこの問題に本気で取り組むのであれば、我が国のあるべき対処策は、

①自国では発生したプラスチックごみは自国内でリサイクル又は処理をすること。

②海洋廃棄を続ける国が適切に処理するよう働きかけること。

この2点です。

①については、そもそも我が国がいまだに途上国にプラごみの輸出を継続していることに大きな問題があります。これをいますぐやめて、すべて国内で処理するべきです。

次に、日本の国内で発生するプラスチックごみのうち、レジ袋が占める割合がたったの0.5%。ここに焦点を当てる意義が私には理解できません。ペットボトルを始めとするその他のプラごみの処理に焦点を当てなければ意味がありません。

そのためには、リサイクルもさることながら、焼却です。老朽化した焼却炉では十分対応できないので、効率向上のための設備投資を進める必要があります。

レジ袋の原価は非常に安いですが、店頭では3円や5円。すべて店側の収入になり、その使途は決められておらず、店の自由になります。政府が本来やるべきことは、例えば、この収入を上記の設備投資の財源に充当するなどの政策のはずです。

また、レジ袋の原料は原油であるため、燃やすと熱効率を上げてくれます。こうしたものを減らすということは、効率を上げるために、別途燃料を加えて燃やすことになるので、意味がありません。

加えて、これまで「燃えるゴミ」として出せば良かった、文房具や台所用品などのブラスチック製品を、今後は「資源ごみ」として新たに分類することを検討しているとの報道がありました。

こういうことをすると、制度が複雑になると共にコストがかさみ、自治体が適切に対応できるとは思えません。各自治体の声をきちんと拾っているのでしょうか。。。財政支援を行うとの報道もなされていますが、こんなことをするくらいであれば、先ほどの施策を通じ、焼却炉の効率を上げて、しっかり燃やすべきです。

②については、中国や途上国がプラごみを海洋放棄し続ける姿勢を転換するよう我が国として積極的に働きかけていくべきです。環境政策については、最近の日本は、一部の国からの批判に弱く、対外的な働きかけも弱いように感じてなりません。

そのためにも、まずは国民の皆様に物事の本質をご理解いただくための政策の立案から始める必要があると考えます。

2020年07月10日

党感染症対策ガバナンス小委員会の設置について

本日、自民党の新型コロナ対策本部に感染症対策ガバナンス小委員会(田村憲久本部長、武見敬三委員長)が設置され、事務局長を拝命しました。

初回は厚生労働省からヒアリング

有事の指揮命令系統の確立、国と地方の関係の整理、情報の一元化、病理研究と臨床医療との連携など、党行政改革推進本部などでとりまとめた提言を踏まえつつ、法整備等の検討を速やかに進めます。

2020年07月7日

党経協インフラ総合戦略特別委員会のインフラ海外展開に関する提言について

自民党の経協インフラ総合戦略特別委員会(二階俊博委員長)のインフラ海外展開に関する提言を事務局長としてとりまとめました。

政調審議会にて提言案を説明

今回は、委員会の下に、基幹インフラ輸出小委員会(福井照委員長)を設置(私が事務局長を兼務)し、政府や企業からのヒアリングを重ねました。経済安全保障の視点を盛り込みつつ、我が国産業と相手国の発展を基本とした指針を提言しています。

自由で開かれたインド太平洋構想を実現していく上で重要な地域から地域別戦略を順次策定すること、アフリカや太平洋島嶼国のウエイトを上げること、港湾、エネルギー、情報通信といった基幹インフラについて相手国が自国の意思に基づいて政策決定できる環境を整えることが日本の国益にかなうことなどを基本指針として明記しました。

年末に政府が策定予定の新たな中期戦略に盛り込んていく予定です。

提言はこちらからご覧いただけます。
https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/200376_1.pdf


2020年06月30日

党データヘルス特命委員会の提言について

自民党のデータヘルス推進特命委員会(塩崎恭久委員長)にて事務局長として提言をとりまとめました。

党政調審議会にて提言案を説明

委員会の下に、①国民視点のデータヘルス基盤整備WG、②国民視点のデータヘルス法制WG、③がんゲノム・AI等WG、④データに基づく科学的介護・栄養等WGを設置し、有識者等からのヒアリングを積極的に重ね、同僚議員と共に検討を行ってきました(①のWGについては私が主査を兼務)。

今こそデータヘルス改革を加速的に断行しなければ、わが国は医療後進国へと転落し、国民の便益を大きく損なうことになるとの危機感を持ってとりまとめたものです。政策として具現化すべく、引き続き精力的に取り組んでまいります。

提言はこちらからご覧いただけます。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/200314_1.pdf

加藤厚生労働大臣に提言内容を説明・要望

2020年06月28日

ゲノム情報の利活用推進体制の構築について

6月19日、自民党有志議員によるライフサイエンスインダストリー(LSI)勉強会(甘利明・田村憲久顧問、山際大志郎座長、事務局長は私)にて、提言「ゲノム情報の利活用推進体制の構築について」をとりまとめました。(提言の内容は下記URLをご覧ください)

政府の取組を加速させ、最終的にはGenomics Japanの構築を目指します。 なお、先般、取りまとめられた自民党の「ポストコロナの経済社会に向けた成長戦略」の中にもゲノムに関する事項を盛り込みました。

https://bit.ly/2CG0tEu

2020年06月26日

党行政改革推進本部「大規模感染症流行時の国家ガバナンス見直しワーキンググループ」の提言について

自民党の行政改革推進本部(塩崎恭久本部長)に、「大規模感染症流行時の国家ガバナンス見直しワーキンググループ(柴山昌彦主査)」が設置され、有識者等から多くのヒアリングを重ね、事務局長として提言をとりまとめました。

自民党本部にて記者会見

新型コロナウイルス感染症危機は、120年来の感染症防体制の抜本的構造改革の必要性を浮き彫りにしました。国の司令塔機能の強化、感染研・地衛研・保健所等の検査を含めた地域医療との一体的体制再構築、感染症情報収集の一元化と適切な公開や検疫体制抜本整備などが内容となっています。この提言内容を速やかに実現する必要がありますので、引き続き精力的に取り組んでまいります。

提言はこちらからご覧いただけます。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/policy_topics/gyoukaku/20200702_3.pdf

加藤厚生労働大臣に要望
西村新型コロナ対策担当大臣に要望
菅官房長官に要望

2020年06月21日

通常国会閉会

通常国会が先週水曜日に閉会しました。

新型コロナウイルスという未知なる見えない敵との戦いに追われる国会でもありました。緊急事態宣言も出される状況で、地元内外の多くのお声を頂きました。日々の暮らしや企業等の経営において、お一人おひとりが厳しい現実に向き合う姿を念頭に置き、立法府の立場から自分なりの力を尽くして職務に当たってきたとの自負はあります。しかし、多くの課題に突き当たる中で、現政権の対応に対する世の中の受け止め方は概ね厳しいものと肌で感じています。これは謙虚に受け止めなければなりません。

一方で、政府の皆さんが寝る間も惜しんで対応に当たる姿を目の当たりにしてきました。年明けから、一日も休暇を取らずに出勤している方もいます。私も立法府の立場から、厳しいことを申し上げることも少なからずありますが、誰もが同じ目的のために職務に邁進していることを忘れてはならないと肝に銘じ、できる限り批判ではなく提案をすべく心がけてきたつもりではあります。

国会は閉会しても、課題は山積です。

個人的には、新型コロナウイルス感染症対策とは関係なく、事務局長などとして政策提言をまとめなければならなかった知的財産戦略(産業データ利活用や我が国の技術流出の防止など)、情報通信戦略(IoT機器やソフトウェアに仕込まれるチップやバックドア等へのサプライチェーンリスク対策)、データヘルス改革、経協インフラ海外展開戦略、感染症パンデミック時の国家ガバナンス改革、宇宙に関する議員立法など、充実してはいますが、自転車操業のような状態であったことも事実です(今もなおそうですが)。

そうした中で、先日、岸田文雄政調会長を本部長、甘利明税調会長を座長とする「新国際秩序創造戦略本部」が新たに立ち上がりました。今回の新型コロナウイルス感染症を契機に露呈された、我が国の社会が抱える多くの脆弱性をすべて洗い出し、新たな社会を構築していくための処方箋を示していくこと、また、米中対立の先鋭化や各国の自国回帰志向の中で新たな国際秩序の趨勢を冷静に見極め、我が国の国益にかなうものとするための戦略を速やかに打ち立てていかねばなりません。事務局長として、自民党の叡智を結集して戦略を練り上げていく一助となれるよう、同僚議員と共に尽力してまいります。

2020年06月16日

党情報通信戦略調査会 サプライチェーンリスクに関する提言について

自民党の情報通信戦略調査会(山口俊一会長)のサプライチェーンリスクに関するワーキングチーム(葉梨康弘座長)として、有識者等から多くのヒアリングを重ね、事務局長として提言をとりまとめました。

党政調審議会にて説明

ここで言う「サプライチェーンリスク」とは、情報通信機器に微小なチップやバックドアなどが仕掛けられるリスクのことを指します。情報通信の機器やソフトのサプライチェーンは、ハード、ソフトの両面で、情報流出の危機にさらされています。それだけでなく、このような機器やソフトを提供する特定の国や企業が、積極的に他国や他人の情報を収集しようとしていることも懸念されています。安全保障の面からは勿論のこと、個人情報保護の観点からも、極めて大きな問題であるという意識をもって、引き続き取り組んでまいります。

提言はこちらからご覧いただけます。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/200306_1.pdf

菅官房長官に要望

2020年06月7日

我が国のインフラ海外展開について

これまでの我が国のインフラ展開については、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)構想の下、質の高いインフラ投資(伊勢志摩5原則)を基本としつつ、個別案件を各企業や各省庁が個別に進めていくものでありました。2013年の経協インフラ戦略会議にて2020年のインフラシステムの受注目標額を30兆円(2010年約10兆円)と設定し、着実に額は伸び、成果は出てきています。しかし、省庁間・省庁内の連携が十分とは言えず、かつ、日本として取り組みやすいエリア・分野に偏る傾向があるように見えます。

また、インフラ海外展開に関する競合国の中には、大きな戦略の下、動きを加速化させる国もあるなど、今後の競争激化は必至です。FOIPと個別案件の間の「戦略(=基本的な方針)」を改めて検討する必要があるのではないかと私は考えます。

その上で、我が国のインフラ海外展開のあるべき戦略を考える際、国富を増大すると共に、国際社会に貢献することを通じ、我が国の存在感・価値・不可欠性を高めることが大切なのは言うまでもありませんが、一方で、私は、資源安定供給へのアプローチとしての位置付けも強化しなければならないと考えます。

なぜなら、国民の暮らしや産業を守り、支えることは国家の重要な役割であり、その観点からは、資源供給元とシーレーン等の確保は死活的に重要な課題であると考えるからです。資源というのは、エネルギー源としての石油、天然ガス、石炭などに限らず、ベースメタルから第4次産業革命やSociety5.0を支えるために必要なレアメタル・レアアースまでをも含みます。

とりわけ、レアメタル(レアアースを含む)については、世界的に分散されているとは言え、採掘コストや環境コストなどの観点から寡占状態にあります。しかも、今後の需要の急増が見込まれる中、資源ナショナリズムの動きも加速するでしょうし、アフリカをはじめ、資源国に対する各国のアプローチも活発になっています。

こうした中で、我が国としては、資源供給元国やシーレーン等関係国が「自律的に」政策判断できる環境の整備、裏返して言えば、当該国が基幹インフラの多くを特定国に依存せざるを得ない環境の回避、に貢献することが基本的なアプローチであるべきと考えます。

以上を踏まえ、我が国のインフラ展開の基本的な考え方に関する私見は下記の通りです。

①我が国の経済安全保障上、特に重要な国・地域(※)を特定し、インフラ投資を重点化すること。

※戦略的に特に重要な国・地域(SIP/SIC:Strategically Important Partner/Country)

②SIPのうち、国家運営の基幹となるインフラ(エネルギー、情報通信、物流等)について自律的な政策決定が困難と判断される国については、我が国の戦略上の優先順位を上げること。

③(我が国に強みがあるインフラを展開することに専心するのではなく、)飽くまで相手国のニーズを踏まえ、相手国の経済発展(雇用創出、技術・ノウハウ移転、財政持続性等)に資する投資(手法を含む)を行うこと。その際、相互信頼に基づく協調的なアプローチを原則とすること。

④民間企業による自発的な展開を基本としつつも、SIPのうち、事業性や安全性を理由に民間投資が困難と判断される国については、国の事業として実施することや、国による支援の抜本的な拡充を含め、国が積極的にリスクテイクすること。

⑤インフラ海外展開に関する競合国の能力や動向等を踏まえ、他国との連携を含め、戦略的に対応すること。

⑥省庁・分野横断的に連携して対応すること。(例えば、SIP対象国のニーズと我が国が活用し得るツールを把握し、一覧性を持つ形で整理した上で、SWOT分析を行うなどの仕組みを設ける)。

更に深堀りしていけるよう検討を続けてまいります。

2020年06月4日

党新国際秩序創造戦略本部の立ち上げについて

本日、岸田政調会長を本部長、甘利税調会長を座長とする新国際秩序創造戦略本部の初会合が開催され、事務局長を拝命しました。


事務局長として会の司会・進行。

我が国の脆弱性の洗い出しと処方箋の提示、新たな国際秩序形成に我が国としてどう関与していくか、まさに政治が取り組まねばならない課題を扱います。かなり大がかりなプロジェクトになると感じていますが、事務局長として議論の流れを整理し、国益にかなう結論を導き出せるよう尽力します。

2020年05月31日

わが国の技術的優越の確保・維持について

AI(人工知能)や量子などの革新的技術の出現を通じ、安全保障の裾野が経済・技術分野に急速に拡大しています。こうした中、米国をはじめ諸外国では技術流出防止策の強化を図るなど、安全保障面での管理を厳格化した上で、技術・産業競争力を維持・向上し、優位性を確保する動きに向かっています。こうした問題意識の下、自民党知的財産戦略調査会において、下記の項目について提言をいたしました。

① 研究開発成果の公開・非公開の在り方

② 特許出願等の在り方

③ 外国政府等からの研究資金の受入れの在り方

④ 技術流出防止のための留学生・外国人研究者の受入れの在り方

⑤ 重要な技術情報に係る資格付与の在り方

⑥ 以上①~⑤に要する予算・体制上の措置等

詳しくは提言のP12~P13をご参照下さい。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/200198_1.pdf

2020年05月30日

産業データ活用推進法を制定すべき


世界においてデジタルトランスフォーメーションが急速に進んでいます。我が国は、いわゆるバーチャルデータの分野においては、GAFAなどの海外勢に大きく出遅れた感は否めませんが、豊富で質の高いリアルデータが存在するという強みがあります。しかし、その強みを活かせなければ、単なる宝の持ち腐れです。

今後我が国を含め、世界が「データ駆動型社会」へと更に進んでいく中で、リアルデータの利活用推進を加速させ、イノベーションを喚起するためには、その基盤となるデータ・プラットフォームを構築することと共に、その鍵となるデータ利活用に関する適切なルールや規制を整備することが急務です。より具体的に言えば、各事業者が有するデータのうち、公益に資すると思われるデータを同業・異業種問わず、他の事業者と可能な限り共有することを促すためのルールが必要だと思うのです。

昨年秋、自民党の知的財産戦略調査会(林芳正会長)の事務局長を拝命した際に、こうした問題意識の下、リアルデータ(主に産業データ)の利活用推進のための分野横断的な法制が必要であると思うに至りました。林会長はじめ、多くの先輩・同僚議員にも問題意識を共有いただき、有識者、企業、政府の方々とも検討を続けてきた結果、先日、党として提言をとりまとめました。

全体の構図としては、まず、分野横断的な法律(「産業データ活用推進法」)を制定し、その下に官民が連携しつつ分野ごとのルールを設けた上で、既に存在している事業者間の契約に関するガイドラインがそれらを補完するというものです。

産業データ活用推進法には、例えば、

〇 現状、当事者に委ねられている、データのオープン&クローズの分野横断的なルール(データの共有等に関するルール)

〇 データをコントロールする権利に関するルール(いわゆるデータ・オーナーシップ)

〇 データガバナンスに係るルール整備を統合的に推進する司令塔組織の設置

などを盛り込むことを想定しています。

更に、今後の社会において、無体物である「データ」の存在意義や価値がますます増大することに鑑みれば、将来的には一般法である民法において規定することも検討すべきではないかとも考えます。

現時点において、こうした問題意識についてご理解頂ける方は多くは無いと思われます。世界にこのような法律を制定している国が「まだ」無いことを考えれば当然なのかもしれません。しかし、私たちが昨年から検討を続けている中で、今年2月に、欧州委員会が、産業データの利活用を推進する観点から、2021年のデータ法(Data Act)の策定を目指し、検討を開始するとの表明がありました。因みに、米国はGAFA等がビジネスを積極的に展開し、プラットフォームを先に構築することにより、事実上の標準(デファクト・スタンダード)を作ってしまうやり方をとるものと考えます。

すなわち競争です。我が国としては、「世界に先駆けて」リアルデータの利活用に関する法律を策定し、また、契約ガイドラインを柔軟に組み合わせる手法によって、昨年のG20大阪サミットにおいて我が国が議長国としてとりまとめた「信頼ある自由なデータ流通」(DFFT)のルール作りにおいて主導権を握っていくことを目指すべきと考え、政府にも理解と協力を求めました。

常に、我が国の可能性を信じ、先を見据え、挑戦してまいります。

詳しい内容は、自民党ホームページに掲載された提言をご覧いただけますと幸いです。

https://www.jimin.jp/news/policy/200198.html

2020年05月26日

2次補正予算案について(党政調全体会議)

党の政調全体会議。二次補正予算についての議論。多くの議員から意見が出される中、私からは、同予算が成立することを前提に、その先のことについて二点指摘いたしました。

①これまでは給付、助成、融資といった当面の資金の手当てが中心だが、これから国がなすべきこと、できることは、「仕事を作ること」。つまり公共事業。道路、下水道のような従来型の社会生活インフラも重要だが、今回テレワークの増加でキャパシティ不足が露呈した情報通信インフラの整備を含め(2次補正予算案に計上されてはいるが、データ駆動型社会の進展を考えると莫大な投資が必要)、今後必ずやらなければならないことを前倒しでやるべき。未執行分の予算執行の加速に加えて、新たに積み増すことも含めて検討すべき。

②海外に目を向けると、経協インフラを含め海外で事業展開していた日本企業の方々がいったん帰国している。再度外国に戻って事業や投資を継続してもらわないと日本企業にとったも世界企業にとってもマイナスになる。こうした事業等を継続してもらうための支援も必要になってくると考える。

令和3年度予算編成がこれから始まるが、それを待つ前に検討していくことも視野に入れた対応が必要と考える。

2020年05月25日

9月入学について②

本日、党の秋季入学検討ワーキングチームの全体会合に参加。私は慎重な立場から下記の点を意見。与党として責任ある結論を出していかねばならないと思います。

・新型コロナによって生じた学びの遅れをいかに挽回するか、そして、来る入試の話は喫緊の課題であり、早急に答えを出して対応しなければならない。

・しかし、これらのことと、社会全体のあり方に関わる入学時期の制度変更の話は明確に切り分けるべき。

・教育は国家の根幹。中長期的な国力のことを考えれば、半年後ろ倒しする形での9月入学は、ただでさえ他の先進国に比して遅いとされている義務教育への入学時期を更に遅らせることになるので、絶対にあり得ない。

・逆に、半年前倒しする形での9月入学は、確かに子供たちがより早期から学びを開始できるというメリットはあろうが、多大なコストを払ってまで、既に社会や文化に定着した制度を変えることのメリットが正直理解できない。

・特に、グローバル化という名のもとに欧米に入学時期を合わせることに、国民の多くはそれほど関心はないのではないか。

・更に、留学等について言えば、まず、日本から外国への留学については、例えば、高校を2年半、大学を3年半で卒業することも考えて良いのではないか。入学時期だけを合わせるのではなく、中身、履修内容で判断し、出口で調整する政策的な対応だって考えて良いのではないか。また、それ以前の課題として、いわゆる「内向き志向」の傾向があるとすれば、その対応の方が重要。

・外国から日本への留学等については、時期を合わせるだけであれば、殆ど効果を生まないと思う。より本質的な課題、つまり、外国人が日本で本当に学びたいと思えるような質の高い教育を行えているのかという課題にしっかりと応えること無しに、形だけ合わせても意義は乏しい。

・拙速な議論は厳に慎むべき。

2020年05月12日

9月入学について

9月入学に関する議論がにわかに熱を帯びてきてきました。自民党内にもプロジェクト・チームが立ち上がりました。

私は、9月入学について断固反対との立場ではありません。新型コロナウイルス感染症の影響の拡大を契機に、こうした議論が真剣になされること自体は良いことだと思います。一方、教育は国力の根幹を成す極めて重要な施策であり、足元で学校が休校となっているという理由のみをもって、スタートを秋にずらせば良いという単純なものではありません。拙速な議論は厳に慎み、冷静な議論が必要です。

私自身、4月入学のシステム(学校に限らず、就職などより広い社会システム)に慣れ親しんできた一人ですので、特段、9月に変更すべき必要性は感じません。もっと言えば、4月入学についても、会計年度と合致しているとか、日本人の季節感と合うとか、その他の既存のシステムと共に定着しているということを除けば、子供たちの教育という観点から、9月入学に比して、絶対的に秀でている点があるのか、専門家のご意見を聞く必要があると感じています。

ただし、海外留学・勤務をした幾ばくかの経験を踏まえて私なりに現時点で考えることは、

① 海外との比較において(この比較も単純ではないのですが)、教育のスタートが相対的に遅いとされている日本において、仮に9月入学にするのであれば、現行制度を半年間前倒しすることはあっても、遅らせることはありえないということ。

② 9月入学のメリットとして、グローバルスタンダードに合わせることが指摘されます。海外留学等(親の転勤に伴う転校などもありますが)を希望する子供たちにとっては大きなメリットであるにしても、そもそもどれだけの日本人が海外留学を望み、どれだけの外国人が日本への留学を望んでいて、そのうち、入学時期がずれていることにより、どれだけの割合の方が留学等を断念しているのか定量的に把握したいです。私の感覚では、入学時期のズレが解消されたとしても、大きな違いが生じるのかピンときません。仮に、海外留学を増やす、あるいは、外国人の日本留学を増やすことを目標とするのであれば、もっと根本的なところに課題があると考えます

③ 新型コロナウイルス感染症の影響によって遅れている学習分については、今後の感染症拡大については予断を許さないものの、現時点においては、夏休みを充当するなどして対応すべきと考えます。

繰り返しになりますが、教育は子供の人格形成にとって極めて重要な政策です。同時に、国家百年の計と言われるように、国家運営にとっても極めて重要な戦略でもあります。「今やらなかったら、二度とできない!」といった類の扇情的な言葉に踊らされることなく、これを契機に、教育を含めた社会システムのあり方を冷静に議論していくことが肝要と考えます。

2020年05月3日

憲法記念日にあたり

今年も、この日を迎えるにあたり、我が国の未来を思う気持ちと忸怩たる思いが交錯してなりません。後者は、憲法のあり方に関する国会での議論が全く進展していないことに対する思いです。

自民党は元来、自主憲法の制定を党是とする政党であり、私もそのことに心から賛同する議員です。しかし、その憲法の由来だけではなく、憲法の施行から73年が経過する中で、我が国の人口構成、産業構造、技術、社会の価値観、周辺の安全保障環境等が大きく変化した中で、通常の立法措置ではその変化に対応しきれない事象が顕在化しています。

憲法を改正することに対する賛否は、世論も分かれますし、政党の見解も分かれるでしょう。しかし、法治国家である我が国において、最高法規たる憲法が、時代の要請にあったものでなければならないということについては、異論がないと思います。だとすれば、現行憲法がその要請に応えているのか否かを、立法府に属する国会議員が議論し、検証する行為は否定しがたいものです。

今は新型コロナウイルスの感染拡大という事態に直面しています。「有事にある今、憲法のあり方を議論するのはふさわしくない。平時に落ち着いて議論すべきだ」という論調も見られます。しかし、今回の新型コロナウイルスの発生前の平時において、こうした論陣を張られていた方の中には、現実的な必要性はないものとして、議論を回避されていた方も少なからずいらっしゃる。

自民党や私は、憲法改正の立場にありますが、改正するか否かは、制度上、国民投票という形で、国民の皆様の良識に委ねられるわけです。したがって、議論すらしないということは、国民から選択肢を奪うこと、そして、国民の良識を信じないことを意味することになりかねないと考えます。

巷間、言及される緊急事態条項(「緊急事態条項」といっても、私権の制限や国会議員の任期など様々な論点がありますが)についても、まずは立法措置や法解釈で対応すべきとの意見もありますが、私はそうした点も含めて、憲法とその他法律のあり方について国会で議論をすれば良いと思うのです。

繰り返しになりますが、私は現行憲法について、改正・改善すべき点は少なからず存在するとの立場です。本日は具体的な論点へ立ち入ることは控えますが、衆議院憲法審査会の幹事として、国民の皆様お一人お一人が憲法への考え方を更に深めて頂くことに資するような、目に見える形での議論を重ねていけるよう力を尽くしてまいります。

なお、本日から自民党憲法改正推進遊説・組織委員会HPにて憲法のアニメ動画や実写版の配信が始まります。順次コンテンツが追加される予定ですので、ご覧いただけますと幸いです。

https://www.jimin.jp/kenpou/yuuzeikai/?_ga=2.234920129.1913861146.1588430534-736147784.1580978799

2020年04月23日

リスクコミュニケーションについて

今朝、BBCでレッドフィールド米CDC(疾病予防管理センター)所長の記者会見を視聴しました。一部の米紙報道が正確性を欠いたことを受けた説明の中で、「今年の秋から冬にかけても、新型コロナウイルスが存在している場合、季節性インフルエンザとの判別が困難になり、対処も難しくなる」というものでした。

日本では、目下の緊急事態にどう対応するかに注目が集まっています。それは当然なのですが、同時に、少し先のことまで見据えて発信を行い、国民の皆さまに安心や心構えをして頂くことが必要だと考えます。

現時点で5月6日までとされている緊急事態宣言の今後の見通しについても可能な限り早めにアナウンスすべきですし、仮に延長となる場合については、ある程度長めの期間をみて国民の皆様にお伝えすべきと考えます。

これは、昨年、千葉県を襲った台風15号の際に、短期に停電が解消するとされながら、結局長引いたことにより、住民の皆様に不安や不信が生じてしまった経験を踏まえた考えです。勿論、見通しが良い意味で外れ、収束が早まるのであればそれに越したことはありません。こうした考えに基づいて動いてまいります。

2020年04月17日

10万円の一律給付について

私自身、自民党内で一貫して主張してきたことです。自治体の手続き等により、最低でも3カ月かかるという説明があり、一時は断念せざるを得なかったのですが、結果としては良かったと思います。

党内外における政策の決定過程については、色々と思うところはありますが、検証は落ち着いてから。

今は一致団結して国難を乗り越える時。一刻も早い収束と経済再生に向けて力を尽くします。本日の自民党対策本部では、自治体の負担を軽減しつつ、速やかに配布する方法について私案を提案しました。

自民党新型コロナウイルス対策本部にて

2020年04月15日

ZoomがBoom?

緊急事態宣言が出される中で、いわゆる「3密」を防ぐために不要不急の外出自粛や在宅勤務等が求められています。その中で、オンライン診療やウェブ会議などのオンラインサービスが注目を集めています。特にウェブ会議用のサービスについては、個人レベルの友人同士での利用が増え、「ウェブ飲み」という新語ができるほど流行っています。その一方で、気をつけなければならないのは、セキュリティです。例えば、今、流行りの「Zoom」。

Zoom飲み、Zoom会議等々が私の周りでも行われています。非常に便利と聞きます。しかし、本件については、通信データの一部が特定の国のサーバーに送られているとの指摘を含め、数々のセキュリティ上の脆弱性や問題点が指摘されています。

既に、台湾当局、ドイツ外務省、米上院、Google、Space Xなど、諸外国の公的機関や民間企業がZoomの使用を禁止ないし制限をし始めています。

我が国においても、今月に入り、NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)がセキュリティ上の問題点があることを公表し、その使用について注意喚起しています。Zoom社も指摘されている課題に今後対応する旨のコメントを出しているようです。

こうした中で、永田町・霞が関界隈も、Zoom Boom(はやり)のようですが、少なくとも、政府等の公的機関は慎重に対応すべきですし、便利さの裏に潜むリスクについて国民の皆さまに向けたわかりやすい広報が必要だと考えます。

2020年04月14日

新型コロナウイルス対策(自民党対策本部への意見)

昨日、自民党の新型コロナウイルス対策本部に意見書を提出しました。主な内容は下記の通りです。一つひとつ形になるよう動いてまいります。

【感染拡大防止の措置について】

〇 医療機器をはじめ、防護服、マスク等の生産について、通常業者のみならず、「異業種の事業者」に対しても要請が出せるよう法整備を急ぐこと(「新型インフルエンザ等特措法」又は「国民生活安定緊急措置法」の改正)(例:人工呼吸器の製造を自動車メーカー等へ要請。他国では実施しているところもある。)

〇 今は、感染拡大を止めることに集中すること。国民の皆さまの命と医療関係者の命(医療崩壊の回避)を守るため、中途半端な「経済活動維持」の考え方は捨てること。国民皆保険を自負しながら、こういう危機時の対応を誤ると世界からも批判を浴びて、日本の信頼が崩れると考える。

〇 新型コロナウイルス感染症対策や経済対策について国民の皆さまに詳細にご理解頂くためにも、NHKのチャンネルの一つを、臨時的に、政府広報のためにお借りすることも有効なのではないか。

〇 緊急事態宣言が出された自治体において、法令上規定されているものを含む、様々な期限の延長等について、各省庁が網羅的に検討すること(運転免許証更新の期限延長手続き(郵送不可の自治体もある)、教員免許等の各種免許の更新等)

〇 マスクが市場に出回っていないことへの不安をお持ちの国民の皆さまにご理解頂くためにも、マスクの国内の製造状況(増産体制の現状を含む)、海外からの輸入状況、かつ、配布先の詳細を定量的に示し、わかり易くタイムリーに公表すること。

【経済対策について】

〇 緊急経済対策第2弾として、「全国民に対する一律の現金給付」の実施をコミットすること。

その際、現金給付に関し、マイナンバー「カード」取得を前提とすることは、行政事務が煩雑になるとともに、「3密」を招くおそれがあるので、やるべきではないと考える。緊急措置として、「マイナンバー」(マイナンバーカードではなく)と身分証明書を金融機関の窓口で提示すれば、現金給付を受けられる仕組みで対応可能だと考える。その場合、課税対象とし、来年は給付を受けた国民全員が確定申告することとしてはどうか(高所得者ほど累進税率が高くなる)。

2020年04月13日

5G関連法案、特定デジタルプラットフォーム関連法案 質疑③ (経済産業委員会)

4/10に衆議院経済産業委員会で30分間の質疑に立ちました。主な質問のみ記載します。

〇 我が国における半導体産業の再生について

半導体技術こそが、6Gへの挑戦はもちろんのこと、量子や人工知能といったエマージング技術を高めていくための鍵。しかし、世界における日本の半導体シェアは、1988年には50%を超えていたが、2017年には10%を割り込む水準まで落ち込んでいる。

我が国の半導体産業の再生には何が必要なのか。クアルコム社のような、利益率の高いファブレス型企業を目指すのか、買収された企業を買い戻すのか、価値観を共有する諸外国の企業との連携を模索するのか、海外企業の工場を国内に誘致し、日本の技術力を上げていくのか、併せて、今まだ残っている日本人の熟練技術者の力を借りるのか。アプローチは様々と考えるが、政府の見解を問う。

〇 リアルデータの利活用に関するルール整備について

特定デジタルプラットフォーマーの規制に関する法案には全面的に賛成。その上で私の問題意識を一つ。法案の対象となるGAFA等の巨大デジタルプラットフォーマーが支配するバーチャルデータの世界では、日本が勝つことは難しいように感じるが、リアルデータの世界では十分に世界と戦えると考える。

そのためには、今回の法案に加えて、更なる対応が必要。例えば、欧州は、今回の法案と類似の規則(オンライン仲介サービスの公正性・透明性の促進に関する規則)を既に昨年の段階で決定し、更に一歩進んで、企業が持つ「産業データ」を、製造業、モビリティー、健康・医療など9つの分野に分類し、各プラットフォームの構築に取り掛かっている。今年の2月に欧州委員会が公表した「デジタル分野の戦略」によると、年内には大きな法的枠組みをまとめていく予定とされている。

我が国も、自動運転、健康医療、農業など、豊富なリアルデータを保有しているし、G20大阪トラックにおいて議長国としてDFFT(Data Free Flow with Trust)を提唱した立場にある。我が国こそ、イノベーションを喚起するために、各分野におけるリアルデータのプラットフォーム構築とリアルデータの利活用推進に向けたルール整備を急ぐ必要がある。昨年より、自民党の知的財産戦略調査会において検討を進めているが、この点に関する経産大臣の見解を問う。

2020年04月13日

5G関連法案 質疑② (経済産業委員会)

4/10に衆議院経済産業委員会で30分間の質疑に立ちました。主な質問のみ記載します。

〇 ローカル5Gについて

 ローカル5Gについては、工場のような限られた場所での利用だけでなく、将来的には、スマートシティのように街全体に5Gを活用する方法も想定される。また、早晩、全国5Gのネットワークにローカル5Gがつながることも想定されるが、そうなると、ローカル5Gのセキュリティ確保は一層重要となるので、審査は厳格であるべき。

 特に、本法案の税制上の優遇措置を利用しないローカル5G事業者と、全国5Gの大手キャリア事業者のセキュリティ審査は、内容と運用において同程度に厳しいと理解して良いか?

→(ローカル5Gのセキュリティ審査の方が緩いとの答えを受けて)全国5Gと接続するローカル5Gについては、その接続する時点で、全国5G基準のセキュリティ要件を課すべき。電波法改正も含め、制度の見直しを図るべきではないか。

〇 6Gについて。

日本企業が5Gで挽回する可能性について総務省に聞くと、「5Gで勝つのは難しいので、6Gに向けて頑張る」との回答が常。しかし、5Gで勝てない国が6Gで果たして勝てるのか、イメージが湧かない。少なくとも、5Gで日本が勝てていない分析なくして先には進めないと思うが、政府の見解を問う。

なお、中国は2030年に6Gを実用化すると公表しているが、先般総務省が公表した『Beyond 5G推進戦略』の骨子には、日本も同じ2030年という野心的な目標設定。6G/Beyond5Gが、5Gとは全く別のものであれば、各国がゼロからのスタートとなるので、日本が国際競争に打ち勝つというのもわかるが、6Gが5Gの延長線上にあるものとすれば、既に大きく出遅れている以上、国として本気で関与していく、相当の覚悟が問われている。

2020年04月12日

5G関連法案 質疑①(経済産業委員会)

4/10に衆議院経済産業委員会で30分間の質疑に立ちました。主な質問のみ記載します。

〇 5G基地局の整備について

5Gの特長の1つ、「超高速・大容量」の実現のために活用する高周波数帯の電波は、①短距離しか飛ばない、②壁や木で遮られるといった短所があるので、かなり密に基地局を設置する必要。

5Gネットワークを全国隅々まで広げ、通信インフラにおける地域間格差をなくすためには、全国キャリア4社が別々に基地局を整備するのではなく、整備エリアを分担する等、4社が協働して整備すべきではないか。(情報通信に限らず)日本企業の国際競争力が低下しているのは、国内の限られたマーケットを奪い合う構図に一因があるのではないか。今月1日にソフトバンクとKDDIが「5G JAPAN」を設立し、共同で基地局整備を進めていくこととなったが、更に進めてALL JAPANの体制をとることが国益にかなうと思うが政府の見解を問う。

〇 エッジコンピューティングについて

5Gの導入が進むと、自動運転や遠隔医療を含め、様々な事業が生まれる。「超高速・大容量」に加えて、「低遅延」を実現するためには、数百ミリ秒と言われる、クラウドとのやり取りにかかる時間をどう克服していくかが課題。数ミリ秒しかかからないとされるエッジコンピューティングの整備、またその研究開発への支援が必要になると考えるが政府の見解を問う。

〇 光ファイバー網

5Gの議論は、とかく基地局に焦点が当たるが、光ファイバー網、データセンター、海底ケーブルなどシステム全体として進めていく必要がある。通信速度ランキングに関する最近の調査では、OECD加盟国中、日本は23位とかなり遅い。光ファイバー網についても、民間にすべてを任せるスタンスではなく、国としてしっかり関与すべき。

また、5G、更には6Gまで考えると、通信データ量が急増することが見込まれる中、既存の光ファイバー網では容量が不足すると考えられる。既にそれを見越した対応がなされているのかを問う。なお、光ファイバー網が物理的に敷かれている場所は、事業会社ごとにしか把握しておらず、政府として一元的に把握していない。国家のリスク管理の観点から問題ではないか。

〇 海底ケーブルについて

各国間を繋ぐ海底ケーブルは、日米仏で90%のシェア。しかし、最近では中国が積極的に敷設。昨夏にはロシアの潜水艦が火災事故を起こしたが、他国の海底ケーブルの諜報活動を行っていたとの報道もある。データ駆動型社会を迎える中、島国である日本にとって海底ケーブルは、まさに生命線であり、強靭化を図ることが不可欠。米国を含めた諸外国との間のケーブル本数の増設や連携について、今後の海底ケーブルの敷設に関する政府方針を問う。

2020年04月9日

5G、6G社会へ向けた我が国のエネルギー政策面での課題について

明日の衆議院経済産業委員会から5G関連法案の審議がスタートします。今後、5Gの社会実装が進むと同時に、更にその先のBeyond5G、6Gへの挑戦も進むでしょう。その中で、私がかなり前より懸念しているのがエネルギー消費量に関する課題です。

世の中では、5Gや6Gといった情報通信インフラの整備、そしてそれが可能とする社会のあり方(例えば、自動運転、遠隔治療、スマートシティ)について関心が高まっています。しかし、こうした社会を目指す過程で、当然、データ量は今と比べて爆発的に増えることになります。データ処理量が増えるということは、その分電力消費量も増えるということです。

私が懸念するのは、その消費量が将来的にどの程度の規模になるかという点です。2030年度に向けた我が国エネルギー政策の目指すべき姿を描いた政府の「第5次エネルギー基本計画」に影響を与える規模のものなのか、あるいは無視しうるものなのか。仮に影響を及ぼし得るとすれば、5G、6Gのシステムを構築しても、エネルギー供給の制約により機能しない可能性が出てきます。それを回避するには、基本計画の変更を検討する必要性も生じます。自民党や国会での議論の中で、何度も指摘しておりますが、国の政策において欠落している視点と言わざるを得ません。

以前、総務省や資源エネルギー庁に確認した際、「このような試算を政府として行っていない」ということでしたので、私からは、「省エネ技術の発達を含め、様々な変数(=不確定要素)もあるだろうが、一定の前提を置いた上で試算をして欲しい」と依頼をしていたところ、昨日、総務省が公表した『Beyond 5G推進戦略(骨子)』においてその試算が示されました。

その試算によると、省エネ対策がなされなければという仮定の下では、2030年のIT関連の電力消費量は2016年のなんと36倍になるとのことです。これは、現在の総電力需要の1.5倍にあたるとのことです。であるとすると、明らかにエネルギー基本計画の前提が崩れます。

再生可能エネルギーの導入や蓄電池等の技術開発を進めていくのは必要ですが、それだけでは5G、6Gの社会を支えることは不可能です。だからこそ、新たな社会の実現のためにも、基本計画で示されている2030年のエネルギーミックスの割合なども含め、今一度、冷静に議論する必要があるのではないかと考えます。私としては、再稼働が進まない原子力発電や、高効率の石炭火力発電のあり方を含め、政治が責任を持って正面から議論していかねばならないと考えます。

明日の経済産業委員会で私も質疑に立ちますが、残念ながら、時間の制約もあり、本件については言及しませんが、我が国のエネルギー安全保障のあり方について、引き続き検討を続けてまいります。

2020年04月5日

緊急事態宣言を発出すべき

首都東京の医療崩壊を食い止めるためにも、新型インフルエンザ等特別措置法に基づく緊急事態宣言を出す時だと考えます。

緊急事態宣言を出しても、新たに可能となることは限られていて現状と大した変わりはないとの指摘もあります。

確かにそうかもしれません。
不要不急の外出自粛は既に呼びかけられているし、緊急事態宣言が出たからといって、外出に罰金等が課されるわけでもなく、強制力が生じるわけでもありません。国民一人ひとりの生活に大きな変化が生じることはないかもしれません。

しかし、緊急事態宣言が出されると、政府の外出自粛要請に法的根拠が付与されます。だとすると、それによって国民が外出を自粛し、イベントの中止や店舗の閉店など、社会に更なる損失が生じる場合、特措法の第5章「財政上の措置等」(第62条〜)に規定される事項のみならず、政府には補償に関する責務が一定程度生じると考えるのが妥当だと思います。

緊急事態宣言が出されていない状況では、こうした損失は、最終判断を委ねられた各事業者が抱えざるを得ません。もちろん、政府としては様々な対策をとってはいますが。

緊急事態宣言を出すことの意義は、感染拡大による社会秩序の崩壊を止めるための必要最小限の私権制限のみならず、国民が現在甘受している損失やリスクを国が一定程度引き受けるというメッセージを発することにもあるのではないでしょうか。そのことによって社会に対して安心感を与えられるのであれば、政府はなおさら決断をすべき時期に来ていると考えます。

2020年04月4日

「マスク2枚」について

「その前に他にやることないのか」


ここ数日、地元の皆様から厳しいお叱りを頂きます。
私も、最初に耳にした時、「?」と感じましたが、総理記者会見の発言を読むと、背景は下記の通りです。

https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202004/1corona.html

・マスクの生産量
先月:6億枚超(生産) → 今月:7億枚超(供給確保見込み)

・対医療機関のサージカルマスク配布量
先月:1,500万枚 → 来週:追加で1,500万枚予定
地域によっては、医療崩壊寸前のところで懸命に踏ん張って下さっている方々への支援は最優先です。

・高齢者施設、障害者施設、全国の小・中学校向けには布マスクを確保(順次配布予定)

・その上で、来月にかけて、更に1億枚を確保するめどが立ったため、全国5,000万余りの世帯全てを対象に「マスク2枚」を配布予定

以上はマスクに限った話です。

来週7日には、政府の経済対策が閣議決定される予定です。既にお伝えしておりますように、無利子無担保融資や雇用調整助成金の拡充を含め、様々な対策を打ち出し済みです。また、上記経済対策には、生活支援を目的とした給付措置や、企業の資金繰り支援としての納税猶予措置など、様々な追加措置が決定される予定です。また、それで終わりではなく、反転攻勢期に向けた対策も予定されています。

マスク2枚はその一部に過ぎませんが、確かに、国民のみなさまが、先が見通せない戦いの中で、大きな不安と疲労をお感じになられる中で、今回の「マスク2枚」の打ち出しについては唐突感は否めないと思いますし、コミュニケーションの方法を改善しなければならないとも思います。

一方で、私自身について言えば、こうした状況の中で政府の対応の行き届かない部分に目が行きがちになるのも事実ですが、政府関係者の皆さんは、この週末も不眠不休で対応されているでしょうし、かなりの時間が経過しているので、疲労も極限に達しているのではないかとも推察します。

こうした中で、私も一国会議員として、地元活動にはかなりの制約があるものの、多くの方々から様々な声を頂き、できる限り前向きな提案を通し、社会を支える一助となれるよう力を尽くしてまいります。

2020年04月3日

今後の感染症対策のあり方について

本日、衆議院厚生労働委員会にて質疑に立ちました。

新型コロナウイルスへの対応に触れつつ、今後の感染症対策のあり方について下記のような提案をさせて頂きました。政府からは前向きな答弁もあり、今後もしっかりとフォローアップしていきます。

国会中継のURL:http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=49991&media_type=

〇 アビガンについては、胎児に奇形をもたらす、いわゆる催奇形性のリスクが指摘される中、特に若年層に処方する際、症状の改善効果を優先することで、将来、副作用が顕在化することや、国・製薬企業に対して薬害訴訟が起こるリスクを懸念。アビガンの副作用と処方について、医師・患者間のインフォームドコンセントはもちろんのこと、国から国民への周知を徹底すべき。

〇 海外でのアビガン利用については、製薬会社・PMDAが指定した処方をとらない可能性も。我が国や製薬企業に対する訴訟リスクを低減する観点からも、我が国と輸出先の国・企業との間で、使用に関する責任の所在を明確にする契約が必要。

〇 米国政府が立ち上げたコンソーシアムには、3つの国立研究所、NASA、グーグル、アマゾン、マイクロソフト、IBM、またMIT等の大学の研究者が参加して、All U.S.Aの布陣を敷き、ワクチンと治療薬の開発をスタート。緊急事態の時だからこそ、我が国も、国主導で製薬企業を始め、あらゆる業種の民間企業やアカデミアの総力を結集してAll Japanの布陣でワクチンや治療薬の開発に取り掛かるべき。

〇 社会的使命感に駆られた企業が、開発に成功したとしても、既に感染が収束している場合、製造した薬や投資した設備が無駄になってしまうことも。こうした場合に、国が、薬を買い取って、備蓄をし、また、定期的に買い替えて更新するという形で、民間のリスクや負担を軽減し、緊急時に企業が即応できる制度を設けるべき。

〇 今後、新たな感染症やバイオテロを含め、いかなる生物由来の危機が生じても国が即応できるよう、あらゆる危機に対応可能な事前の法整備が必要。

〇 感染症対策は安全保障そのもの。平時から活動する常設の司令塔が必要。内閣官房の「国際感染症対策調整室」を改組し、NSC(国家安全保障会議)の下にあるNSSに所属する一つの班とし、世界の感染症等を常時監視し即応できる体制を作るべき。

〇 現在、政府が、マスクや人工呼吸器の生産・増産要請をしているが法的根拠はない。現行の新型インフルエンザ等特措法や国民生活安定緊急措置法では不十分。緊急事態においては、必要物資を日頃から製造している企業のみならず、他業種の企業に対しても、物資の生産能力があれば、政府が生産を要請できる法整備を検討することが必要。

〇 現行の国家安全保障戦略には「感染症」という単語が一箇所あるのみ。パンデミックを含めた感染症リスクを我が国自身の問題として重く受け止め、その対応の方向性を国家安全保障戦略にしっかりと明記すべき。

2020年04月2日

中小企業税制に関する会合

明日の衆議院厚生労働委員会で30分間の質疑時間を頂きました。昨日政府に対して質問通告し、本日はその準備もしつつ、終日、政策を議論。

本日から来週まで、自民党本部における会合は原則中止・延期することとなっていますが、午前中には経済産業部会と中小企業政策調査会の合同会議で、経済対策に関する税制措置などについて議論。

私からは次の3点を指摘。

①中小企業等に対する様々な措置を設けるのは良いことだが、例えば、納税猶予などについては税務署の窓口で長時間待つことがないよう工夫をして欲しい。

②消費税、法人税、固定資産税などの納税猶予をした場合、例えば1年後に2年分をまとめて納付するようなことがあれば、資金繰りが厳しくなる企業が出てくると思うので、分割納付や再猶予を認めるなど、企業の実情に応じた柔軟な対応をすべき。

③テレワークなどのデジタル化投資を推進するための税制措置については、新型コロナを機に、テレワークやオンライン診療などの声が高まることは理解できるし、進めても良いとは思うが、同時に、日本がどういう社会を目指していくのかという全体像をもっと深く議論し、その中で、こうしたデジタル化の具体的なあり方を位置付けていく作業が必要ではないか。

地元の皆様からも貴重なご意見を様々頂きます。同僚議員ともしっかりと議論をしながら、形にしていければと思います。

2020年03月31日

新型コロナウイルス関連肺炎対策本部

党の新型コロナウイルス関連肺炎対策本部にて、本日も議論。

発言時間も限られているため、私からは治療薬について指摘しました。

総理が増産すると表明したアビガン錠は、催奇性の副作用を考慮すると、若い男女にはなかなか使いづらいところがあると思うので、国立感染症研究所には承認済みの既存薬をできる限り幅広くスクリーニングして試して欲しいと要望しました。

加えて、新薬開発について、以前、厚労省から「新型コロナウイルスについては変異しにくい」とのコメントがあったのですが、これだけ世界で感染拡大していることを考えると、変異している可能性があると思うので、外国で流行しているウイルスの新しい株も速やかに入手して開発に取り組んで頂きたいと要望しました。

政府関係者を含め、多くの方が社会を支えようと必死に頑張っておられます。気持ちを共有しながら、一国会議員としての職責をしっかりと全うしてまいります。

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<p><!– レスポンシブに対応していない為、非表示にしています。2017年10月23日佐野
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